令和7年度 第10回定例会ニュース


8月15日 富士山:ガラン沢  加藤

■自宅0:30…2:00よもぎ湯入口…6:40Pica表富士…8:00旧料金所ゲート…9:45ガラン沢10:00…10:40旧料金所ゲート…12:00Pica表富士…15:30よもぎ湯入口…16:45自宅

★自宅を0:30に歩きはじめ、大淵街道を登り、大淵林道をぬけて富士山スカイライン出合6:20。ガラン沢沿いに目印をつけながら登り、9:45に到着した。あとからきた台湾人7名と出会う。10:00に出発し、きた道をもどり自宅に16:45に到着しました。

8月15日 奥秩父:笛吹川東沢ホラノ貝(沢)  熊谷、他1名

■6:30駐車場7:00…8:30ホラノ貝ゴルジュ着…:10:30ゴルジュ突破…そのまま引き返す…12:30駐車場着

★今年何回目かの沢登りである。今年からはじめた会社の同僚を連れ立ち笛吹川西沢東俣へ。1級の沢だが、途中のホラノ貝ゴルジュを突破して行く予定である。朝4時、沼津出発。夜明けが体感できるぐらい遅くなり秋の気配を感じる。6時半頃西沢渓谷駐車場に到着。既に何台か車が止まり、釣り人の姿も見えた。7時頃出発。

沢の中は夏の暑さを忘れるぐらい涼しい。セミの鳴き声と沢の流れが心地よく感じる。鶏冠岳を右手に仰ぎ見て沢を遡っていく。最初の魚止めの滝。「左岸に立ち、見えない左岸のクラックを目指して飛び込む。」のだが、今回は右岸を高巻き。上から見学しただけだった。いくかの淵を泳ぎ、本番のホラノ貝ゴルジュに到着。閉塞感のある淵に向かって泳いで取り付く。水温が冷たく、ウエットスーツが欲しい。淵を泳ぎきるとホラノ貝が目の前に現れる。気合いを入れて貝殻の側面を、スタンスを拾って歩いて行く。来る人皆がスタンスを磨いてくれるためコケはなくヌメリもない。難しくはないが、足元で渦を巻く滝壺の緊張感がすごい。落ちたら下流に引っ張ってもらおう。なんとかフリー突破でき、後続を引き上げる。相方は人工で上手く突破していた。貝殻を抜けても泳ぎは続く。たぶん難しいのだが、貝殻の側面よりはずっと優しい。1時間ほど進むとゴルジュから河原になり核心が終わったことが分かる。ここでパートナーから「膝裏のスジが痛い」と申請あり。経験上、ココのスジが痛いと当日中は治らないのでここで引き返す。登ってきたゴルジュを泳いで帰る。突破に2時間ほど掛かったが、帰りは流されて15分ほどだった。観光客のいる林道を下り駐車場へ。半日ほどの大変満足できる沢登りだった。次は七つ釜五段の滝に挑戦したい。

所感:沢全体が滑りやすい。相方のソールがアクアグリッパー(靴:サワークライマー/モンベル)だがソコソコ滑っていた。何もないところも転ぶと大変なので注意されたい。熊谷は地下足袋+PPロープワラジで行ったが多少滑りやすい印象だった。駐車場は西沢渓谷入口駐車場に駐めた。(無料)

8月19日~22日 南アルプス:白根三山   苫米地、他23名

8/19:静岡高校7:30=🚎=9:20芦安10::10=🚎=11:00広河原11:30…14:00白根御池(幕営)

8/20:白根御池6:00…7:40小太郎尾根分岐…8:30肩の小屋…9:30北岳山頂9:55…11:24北岳山荘(幕営)

8/21:北岳山荘5:20…5:47中白根岳…6:56間の岳…8:18農鳥小屋…9:18西農鳥小屋…10:18農鳥岳…11:10大門沢下降点…14:15大門沢小屋(幕営)

8/22:大門沢小屋5:00…9:05奈良田P…女帝の湯10:45=🚎=13:00静岡高校

★高校生の夏山合宿に今年も帯同して白根三山縦走へ。天候に恵まれて余裕をもった山行ができました。総勢24名の大所帯ゆえに12名ずつの2班に分けても、すれ違いや追い越しなど、他の登山者の皆様にもストレスを与えたかもしれません。花期は終わりかけていてイマイチでしたが、天を覆う大銀河、夜明けの空に輝くオリオン座などの満天の星空、快晴の北岳や農鳥岳の山頂から見た南アルプスの大パノラマ、農鳥岳山頂付近で見かけたライチョウの親子、高校生たちのはじける笑顔など、みどころ満載の山行でした。参加した高校生たちが、この体験を一生の宝物にしてくれたら何よりの喜びです。

8月22日~24日 南アルプス:仙丈ケ岳  赤石、鈴木、他1名

★20日 静岡発7時。途中伊那市で観光して登山バスターミナルの仙流荘に泊まった。

 21日 6時発の北沢峠行きの林道バスに乗る。この日30人乗りのバスは4台出た。北沢峠に7時過ぎについて、乗客はそれぞれ仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳また縦走へと歩き始めた。私たちは仙丈ヶ岳への登山者のほぼ最後尾だった。山小屋泊まりなのでゆっくり歩く。今回の仙丈ガ岳への登山は、私は30年前の5月、残雪期に登って以来、妻は65年ほど前に学生の頃登って以来だった。当時は日帰りで登山したが、今回は仙丈小屋に泊まっての登山。今回も鈴木さんに付き合ったもらった。ゆっくりのペースで登る、ゆっくりのペースでしか登れなかった。鈴木さんはよほどイライラしたかもしれない。高木の樹林帯から灌木帯へと登る。登るにつれて空気が希薄になってくることを感じた。小仙丈に登ると樹林帯を抜けて目の前にどっしりした仙丈岳と大きなカールが望める。ハイマツの中の尾根道は遠く感じた。昼近くなると夏山の特徴で山は霧に覆われたり姿を見せたりの状態になる。山頂では霧で展望が出来なかった。皆が下山するまでゆっくりしてからカールの中の小屋に下りた。かつては雪渓があったそうだが毎年の温暖化のためか今年はなかった。小屋はきれいで宿泊も40人の区分けされた寝床になったいる。夕方から天気が悪くなり夜中に一時激しく降った。

 22日 小屋を6時半頃に出た。1時のバスに乗るつもりで降った。この日は馬の背ヒュッテを通り、丹渓新道を下る予定だったが、小屋に「4日ほど前にこの道の途中、馬の背付近で親子の熊を見たので注意」との掲示があったので、藪沢沿いに降る重幸新道に変更した。沢沿いのトラバース道なので慎重に歩いた。途中で10時のバスに間に合うかも知らないと気がついて、頑張ったが間に合わなかった。バスに乗るまで3時間ほどあったので鈴木さんは甲斐駒の双子山まで歩いてくると出かけた。予定の1時のバスに乗り2時頃に仙流荘に帰って来た。温泉に入り帰路に着いた。(赤石)

★登山口(バス乗り場)にある仙流荘に前泊、6:05発のバスで北沢峠まで約1時間。今回の山行は、仙丈小屋(約2,900m)に泊まる計画なので、ゆっくり鋸岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、原生林などの景色を観ながら登る事ができた。小仙丈岳、仙丈岳を経て仙丈小屋。小屋は満員(40~50人)、管理人は休暇中、従業員の方が2名で一生懸命対応していた。一人テント用の広さの仕切板のあるスペースで寝た。翌日は、小屋入口に丹渓新道にて8月20日に熊の親子をみたとの貼紙があったので、藪沢経由に変更した。馬の背ヒュッテ、大平山荘、北沢峠、13:10のバスで戸台へ。仙流荘で入浴して帰った。藪沢コースは登山者が比較的少ない。滝や花が咲いていて静かなコースだった。(鈴木)

8月23日 丹沢:小川谷廊下(沢)  熊谷

■駐車場8:00…9:30 入渓点…11:30 上部到着…13:00 入渓点戻り…13:30 駐車場戻り

★所感:評判通り、非常にキレイで魅力的な沢でした。透き通った水、適度な水温、刺激的な滝登攀、ゴルジュ泳ぎが楽しめます。横になった大岩は、見た目よりずっと滑りました。ヤマビルは2匹のみ。表丹沢に比べると「いない」と言ってもよいでしょう。小川谷廊下は西丹沢の丹沢湖に流れる支流のひとつ。巷で評価が高く、水が美しい沢です。滝を登り、ゴルジュを突破する登攀要素の高い冒険的な沢です。以前は近くまで車でいけましたが、今は閉鎖されてしまいました。今回は自転車を入渓点までデポし、帰路の時短を図りました。前後で舗装された林道を1時間程度歩くので自転車を持参したのは良い方法でした。特に、帰り道は大幅な時間短縮になりました。入渓点は書籍通り県民の森のトイレのところから入る。小川谷の支流に当たるが、入渓点もっと下の、小川谷本流が迫る場所でもよかったと思います。いくつかの堰堤を下り、本流に合流したところで準備を整える。遡行をはじめてすぐに大岩を挟んで二股に分かれる滝が現れた。ここは右側から登りました。しっかりとしたステンレスハンガーの残置支点があり登れます。登攀具のブミを出したのはココだけ。次々と現れる滝、ゴルジュを突破していきます。適度に巻き道がありどこを通っても楽しめます。名物の大岩は下の沢筋を通過できます。試しに大岩に取り付いてみます。残置もなく見た目以上に滑るスラブに即敗退。次はクライミングシューズを持っていくか検討します。20mの石棚の滝は直登できないため左岸を巻きます。3級程度の岩稜(?)のぼりですがここが一番悪かった。落ちはしないのですが草付きが抜けそうでヒヤヒヤしながら登りました。3時間ほどで古代遺跡のような堰堤に到着。小川谷の西側を走る山道を下山しました。帰りの林道はデポしておいた自転車で一気に下ります。下り坂を15分ほどで駐車場に到着。登攀要素もあり、大変楽しめた沢登りでした。

※装備 沢基本装備(アブミ・ロープ10mm x 30m・地下足袋+ロープワラジ)

8月23日 南アルプス:夜叉神峠  小野田、他3人

★白根三山は残念ながら雲隠れ。でも良い避暑になりました。