令和4年度 第8回定例会ニュース


7月20日~8月1日 北海道の山 赤石、他1名

7/20 茨城県の大洗港からフェリー、サンフラワー号に乗船した。

7/21 午後2時頃に苫小牧港で下船して士幌町、十勝三股へ。石狩岳登山口へ続く林道の入り口を確認した。

7/22  石狩岳(1967m) 林道を約20キロ走り登山口へ。舗装されていなく車は時速20~25キロで約1時間走る。6時前に登り始めた。平坦な沢沿いの道を30分程歩きシュナイダーコースの登山口へ。ここから尾根を登る。エゾマツ、トドマツの中の急勾配を登ると岩場混じりの狭い尾根になり両側に灌木が手がかりになる。 

岩の上に根を下ろした大きな木や、フィックスロープもある。息を切らせながら登り肩に出ると草原やハイマツの尾根になり石狩岳が堂々として姿を現した。変わらず急な登りを終えて山頂に立った。曇りで遠望はできなかったが、東に大雪の山並みが雪渓を交えて見えた。トムラウシのあたりだろう。下山も急勾配を木々や岩やロープを頼って下りた。この日は金曜日だったが山中誰にも会わず石狩岳を独占した。出発5時40分、山頂11時半、登山口3時40分の10時間の行程、高度差1190mだった。

7/23 昨日下山途中から少し降り始めた。この日は雨になった。翌日の天気もはっきりしないようだ。石狩岳の次にペテガリ岳に登る計画だったが、ペテガリ登山には3日間が必要で、入山と下山の日には川の徒渉がある。このためにペテガリ登山は次回にすることとし、ドライブして十勝岳の望岳台に行った。観光地「青い池」に寄った。5年前に来たときは、道路脇に小さな看板があるだけだったが今回はきれいに整備されていて大きな駐車場にひっきりなしに車が出入りしていた。遊歩道も歩きやすくなっている。せき止めた川が池になりアルミニウムを含んだ水が青く見えるという。十勝の望岳台は濃霧の中だった。十勝岳温泉に行く。

7/24 雨、曇りの一日だった。美瑛町、富良野町の観光をした。お花畑などを巡った。

7/25 上ホロカメットク山(1920m)富良野岳(1912m)

朝4時頃まで雨が降っていたが、予報通りきれいに晴れた。上カメホロトク山から富良野岳へ歩いた。十勝岳温泉郷を5時少し過ぎに歩き始める。30分ほど歩くと安政の噴火口に出る。ここから火山弾の岩がごつごつした登山道を歩く。歩きにくい。富良野岳と上ホロカメットク山の分岐から上ホロカメットク山に登る。急な登りで階段がついている。登り切ると「上ふらの岳」に出る。ここから少し脚を伸ばすと火口壁の一角になる上ホロカメットク山の山頂になる。上ふらの岳に戻りここから遙かに見える富良野岳への尾根歩きになる。天気はよく、道はしっかりしてアルペン的な尾根を歩く。北アルプスの尾根歩きを思わせる。お花畑が次々に現れる。人気の山のようで大勢の登山者に行き会う。途中の三峰山があり一部火山岩の岩場がある。下山路の分岐まで来ると、ここから眼前の富良野岳が大きく急な山に見える。急な階段を上るとお花畑に出てトラバース気味に花の山として人気の山のようだ。山頂でゆっくりしてから下る。分岐からは縦走し来た尾根の中腹をトラバースするように道が下っている。火山弾の大きな石が滞積した道は歩きにくい。次々と追い越してもらいつまずかないようにゆっくり歩き3時に登山口に下りた。尾根歩きとお花畑が印象に残る山で。約10時間の山行だった。

7/26 次の山、札幌岳への移動日とした。札幌市に入り定山渓から豊平ダムへの道の奥にある札幌岳の登山口を確認してから、道の駅「中山望羊」へ。道の駅は峠にあり羊蹄山が雲の上に大きく見えた。

7/27 札幌岳(1293m) 登山口を5時に歩き始めた。沢沿いの勾配の少ない道は両側にエゾマツ、トドマツ、白樺、笹などの原生林の中だ。2時間ほど歩くと冷水小屋に出る。きれいな小屋で地元の高校が所有しているようだ。鍵がかけられている。小屋から急登の尾根にかかる。荒れていてごつごつした登りだ。山稜に出ると道は平坦になるが濃い笹に覆われたぬかるみ混じりの道になる。ここも歩きにくい。見通しがきかない尾根が急に開けたら山頂だった。山また山の中にある一等三角点の山だった。単独行の人が3人登ってきた。目の前に空沼岳が見えるが縦走路は枝に覆われてふさがっているようだった。下山して温泉につかってから黒松内町に向かった。

7/28 黒松内岳(740m) 渡島半島にある黒松内岳に登った。この日の朝、登山口までの林道を探した。林道は狭く途中に車の待避所は見つからなかった。すれ違ったらどうするのか心配だった。約10キロでゲートがあり登山口があった。この山はブナ林の北限として有名だ。ブナ林の急な登りから稜線に出ると突然大きな山、黒松内岳が現れた。見るからに急だったが砂地の斜面にはフィックスロープが続いていた。フィックスロープは本格的で登山用のザイルが伸びていてバタフライノットで手がかりがついている。山頂からは展望がよい。北が日本海、南は噴火湾の太平洋だと登ってきた女性の5人パーティが教えてくれた。両方の海が手に取るように見える山だった。単独行の人も登ってきた。標石は笹の中に埋もれたようにあり二等三角点だった。真夏の日差しで暑い日だった。

7/29 噴火湾の海沿いを走り、観光しながら函館に向かった。函館山の展望台から夜景を楽しんだ。

7/30 フェリーで昼頃に青森に着き、三内丸山遺跡を見に行った。友人と会ったりしたあとで十和田湖に向かった。

7/31 十和田湖の奥入瀬渓谷の10キロ近くある遊歩道を3時間半ほどかけて川沿いに歩いた。川の流れに変化があり滝も多く楽しく歩けた。多くの人たちが行き来していた。長年の思いが実現できた。湖畔の乙女の像にも回ってきた。秋田県側から高速道に乗り帰路に。

7月24日・25日 那須連峰:茶臼岳・朝日岳 加藤、小野田、他2名

■7/24 静岡発3:00==9:45那須ロープウェイ駐車場10:00++10:05山頂駅10:15…11:10茶臼岳11:40…12:20峰の茶屋跡12:40…14:15三斗小屋温泉(煙草屋旅館泊)

 7/25 三斗小屋温泉7:00…7:20源泉…8:13隠居倉…9:05熊見曽根9:35…10:05朝日岳10:25…11:25峰の茶屋跡11:35…12:40那須ロープウェイ駐車場…19:00静岡着

★7月24日(日)静岡を3:00に出発し、高速を走って栃木県の那須ロープウェイをつかって茶臼岳の山頂に11:10に立ち、晴れてきたのでまわりの景色も見えました。岩稜を下り峰の茶屋跡に下ると日曜日なので大勢の人たちが朝日岳方面に向かっていました。われらは三斗小屋温泉方面に下り広葉樹林の中を歩いて14:15にたばこや旅館に到着。野天風呂に入ったり、宿のビールを飲んだりしょっていった桃・小玉スイカを食べたり夏を楽しみました。

 7月25日(月)たばこや旅館を7:00に出発し、途中源泉に立ちよったりしながら熊見曽根に向かって草地の中をどんどん高度を上げて行き9:05に到着、天候は高曇りだったので展望がきき、左から三本槍岳、朝日岳、きのう登った茶臼岳と見ることができた。小野田さんは単独で三本槍方面の清水平まで行き、ぼくらと朝日岳山頂で合流し、10:25に峰の茶屋跡に向かって岩稜帯を下り、11:25峰の茶屋跡につき、広葉樹林の中を那須ロープウェイ駐車場に12:40到着した。途中ウラジロタデというイタドリに似た花がいっぱい咲いていた。天気にめぐまれ風も強くならなくて静かで楽しい山行ができました。(加藤)

★久しぶりに山に登れてとても嬉しかった。お天気はそれ程良くはないが少し曇っている方が暑くなくて丁度良く気持ちが良かった。花の時期には少し遅かったが秋の花がいくつか見られた。茶臼岳は岩がゴロゴロ。展望が良い。峰の茶屋跡も広くて展望が良い。そこから下って森林の中を進み三斗小屋温泉に。以前来た時は大黒屋に泊まったが今回は煙草屋に宿泊。洗面具など無く石鹸も使用不可の山中の温泉で食事以外の必需品は持参。私はシーツの代わりにシュラフカバーを持っていった。部屋を一人で使わせて頂きのんびりできた。宿から一段上がった所にある小さな露天風呂は完全に外で屋根も無く気持ちが良かった。湯舟が2つに仕切られているが熱い方にはとても入れなかった。雲がかかり山が見えなかったのが残念だ。大黒屋の庭にも降りて散策。シモツケソウが沢山咲いていた。何と加藤さんのザックには小玉スイカが!夕食後のデザートに有難く頂いた。

 翌日は宿に引いている源泉を通り少し樹林の中の道を行くが見晴らしの良い所が多く茶臼岳を見ながら歩いた。私はできたら三本槍まで行きたかったが他の誰も行く気がなかった。せめて清水平だけでもと、熊見曽根で皆さんと別れ湿原の花を期待しながら下ったが既に終わっていた。朝日岳で皆と合流した。青空が時々見え展望は良かった。夥しい数のトンボが飛んでいた。峰の茶屋跡でまたゆっくり休み、なだらかな道を下って山麓駅に向かった。登山口近くの山神社のフジバカマに数頭アサギマダラが舞っていた。この翌日には天気が崩れた。運よく丁度良いタイミングでゆっくり山を楽しませて頂き有難かった。(小野田)

7月24日 宝永山 苫米地、他22名

静岡発6:10===御殿場口8:10…8:50二ツ塚コル…10:10御殿庭上…11:05第一火口…11:50宝永山…12:50富士宮口新五合13:30===16:00静岡着

 高校生の合宿に帯同した。本来の計画では学校前泊で富士宮口から富士山頂往復だったが、コロナ第7波のため前泊ができなくなり、御殿場口から宝永山のルートになった。濃霧の御殿場口を出て二ツ塚に向かう。二ツ塚は3月の雪上訓練で来たばかりなのでピークハントせず通過。幕岩方面への分岐まで来ると急に霧が晴れ真夏の青空と雄大な富士が現れた。御殿庭をへて宝永第二火口のふちを登る。今回は高校生もサブ行動なので女子のスピードにもついて行けず。富士宮口新五合からの道を合わせると、集団登山の学生や家族連れのハイカーなどが大勢登ってくる。第一火口に降り立つと相変わらず地球離れした光景で圧倒的なスケールだ。火山礫で登りにくい斜面を、足元をみながら黙々と登る。宝永山山頂から裾野を見下ろすと一面の雲海、上を見上げると宝永火口の向こうに富士山頂、手が届きそうだ。紫外線がとても強いが風も強く暑さは感じられない。ひとしきり写真を撮って富士宮口新五合へ駆け下る。足元は地下足袋と脚絆で固めていたので砂礫は入らなかったが、生徒たちのなかには苦労している者も。新五合はレストハウスが雪崩?で倒壊して見る影もない。仮設のレストハウスやトイレはあったが吉田口に比べてかなり見劣りするのは否めない。帰りのバスの中では高校野球の実況を聴きながら盛り上がったが、学校に到着する前に負けてしまいみんなガッカリ!

7月26日~29日 南アルプス南部縦走:千枚岳・悪沢岳・荒川中岳・赤石岳・聖岳・上河内岳・茶臼岳    苫米地

■7/26 自宅発4:30===6:30畑薙第一ダム臨時駐車場7:30=バス=8:30椹島9:00…13:05蕨段…15:30千枚小屋(幕営)

7/27 千枚小屋6:30…7:15千枚岳…8:45悪沢岳…9:50荒川中岳…11:30荒川小屋…12:10大聖寺平…13:15小赤石の肩…14:05赤石岳(避難小屋素泊まり)

7/28 赤石岳避難小屋4:30…5:40百閒平…6:20百閒洞山の家…8:30百閒洞下降点…9:00中盛丸山…9:45小兎岳…12:30聖岳…14:00聖平小屋(幕営)

7/28 聖平小屋5:30…7:10南岳…8:05上河内岳…9:50茶臼岳…10:30茶臼小屋…11:50横窪沢小屋…13:20ウソッコ沢小屋…15:00畑薙大吊橋…16:30畑薙第一ダム臨時駐車場===16:50白樺荘17:30===19:45自宅着

 コロナ禍で3年ぶりに解禁された地元南アルプス南部縦走を思い立った。しかし、小屋もテン場も完全予約制であきらめムードも。ダメ元で電話してみると二日後に空きがあるというので即座に予約確定。しかし、その後天気予報をみてみると最悪だった!世の中甘くない。開き直ってイザ出発!初日は降ったり止んだりのなか椹島から千枚小屋へゆるゆる登る。東海フォレストバスの乗客は6名。そのうち同方向のカナダ人マークと抜きつ抜かれつ。うちとけて言葉をかわすように。日本在住30年にして55歳でリタイア、日本百名山あと10座ほどで完登とのこと。千枚小屋のテン場は本日おひとり様。小屋で枝豆とビールを買いテントで一人酒。雨脚が強くなり夜半過ぎまで降る。

二日目。9時すぎから天候が好転するとの予報に少し遅めに出発。千枚岳から悪沢岳までは花が素晴らしい。悪沢岳付近で晴れ間がでて期待がふくらむ。しかし、強い南風が吹き上げている。駿河湾から湿った空気をたっぷり運んでくるので心配だ。案の定、荒川中岳に着いたころにはふたたび真っ白なガスに包まれた。クロユリを見て喜ぶひまもなくポツポツ降り出す雨に追われるように駆け下る。途中強烈な雷雨に襲われる。10:45、至近弾に見舞われたまらずツェルトをかぶって這松の脇に避難。約30分間の間に20発ほどの至近弾を食らう。生きた心地がしなかった。小やみになったすきに荒川小屋に逃げ込む。ガスは晴れないが先へ進む。大聖寺平からは身を隠す場所もなくひたすら先を急ぐ。なんとか赤石岳避難小屋にたどりつきヤレヤレ。先行のマークは大聖寺平で雷雨に襲われたそうで、かなりのショック状態。昼寝していると小屋のオヤジが天候回復を告げ、絶景ポイントを案内してくれた。昨日、今日とほとんど景色が見られなかったのでみな大喜びだ。

三日目。東尾根を下るマークと別れ百閒洞へ。朝焼けの富士が素晴らしい。百閒洞山の家に着くと地球トラベラーでおなじみ中島健朗さんが出発準備をしている。あたふたとドローンを携えて赤石沢に駆け下っていった。ここから中盛丸山手前のコルへとトラバースルートを進む。ところが途中のルンゼを直登してしまい約1時間のタイムロス。途中で間違いに気付いたものの難なく稜線に出られるだろうと高を括ったのだが、ぶ厚い這松帯に阻まれて敗退した。ここから聖岳までは激しいアップダウンが続く。その手前での体力とタイムの大幅ロスは痛い。小兎岳を越えたころから積乱雲がみるみる発達し周囲は真っ白に。昨日の雷の恐怖があるのでただただ先をいそぐ。最後の大登りの前でマークにもらったミカンを食べてひと頑張り。なんとか無事に聖岳を越えたが真っ白なガスのなかで生きた心地もせず、安全圏の小聖岳まで全速で駆け降りる。ところがこれで足を使ってしまい聖平小屋に到着したときはヘロヘロだった。さいわいこの日の聖岳周辺は終日雷雨に襲われなかったが、シュラフに入った後、フラッシュのような遠雷が瞼を閉じていても何度も何度も閃いた。

四日目。朝から好天。大きな山もなくのんびり高山植物の写真を撮りながら夏山を楽しむ。上河内岳では歩いてきた山々を振り返り自己満足。亀甲状土のお花畑から振り返る上河内岳の姿は秀逸だ。ヘリが何度も周囲を旋回している。茶臼岳は今回最後のピークとなった。茶臼小屋では市消防隊の望月将悟さんらが昼食中。樺段、横窪沢小屋、中の段とこまめに休みながら下る。横窪沢小屋では県警が行方不明者の捜索中だった。うかつに転ぶと致命的な危険個所が多いので集中力を切らさず丁寧に下る。臨時駐車場まで大吊橋から90分間のロードとなる。炎天下の林道歩きに最後まで絞られる。白樺荘で汗を流し、2時間のドライブで帰宅。

今回はLINEでやり取りしながらの縦走だった。単独だったが大きな励ましをいただいた。ありがとうございました。素泊まりでも1泊は小屋泊まりしないと東海フォレストのバスに乗車できないので、めずらしく南アの小屋に泊まりました。どうせならとテン場のない赤石岳避難小屋を選びました。ほぼ山頂なので朝晩の眺望は絶品でした。テン場ではコロナ禍ということもあり、グループの方々もすべて1人用の個別テントでした。昨年度は苦々しく感じたのですが、合理的な面もあり今後はこのような形態が一般化するのかなと感じました。それにしても素泊まり1万円、幕営料1人2千円、聖平では使用後のキジ紙はお持ち帰りで隔世の感あり。

7月31日 長者ヶ岳、天子ヶ岳  鈴木

★ふと、富士山がみたくなりトレーニングを兼ねて長者ヶ岳・天子ヶ岳に行ったが霧の中の山行となり何も見えなかった。