9月2日~3日 谷川連峰:白毛門沢 苫米地、堀部、高本、田島
■9月2日 自宅発8:00=庵原IC9:00=11:00道の駅南清里=14:30白毛門P(入渓口偵察)=15:00土合山の家(素泊まり)
9月3日 4:00起床・土合山の家4:30=白毛門P5:00…5:50ハナゲの滝…6:00玉子岩…6:05白毛門沢出合…7:206m滝(ロープ確保)7:50…8:15タラタラのセン(高巻き)9:00…9:25大岩…10:15二俣…11:10シューズ履き替え…13:05白毛門山頂…14:10松ノ木沢の頭…16:30白毛門P=16:40土合山の家(入浴)18:00=20:30道の駅南清里=22:00庵原IC=22:30自宅着
★天候:早朝は快晴。いわし雲が出てきて秋の気配さえ感じたが、しだいに積雲がでてきて山頂では高曇り。ときおり強い日差しも出て、下山は暑さとの戦いになった。
コース状況:東黒沢は歩きやすいナメが続く。多くの人がキャニオニングを楽しんでいるようで、小石をダム状に並べたり、小石が積まれた小さなケルンが林立していたり、遊びごころが感じられる。白毛門沢は狭い谷でほぼ一直線に白毛門山頂へ突き上げている。距離は短いぶん傾斜がどんどん強くなっていく。タラタラのセン手前の6m滝は左岸を巻くが、ロープ確保をしてもらった。タラタラのセンは中段から右岸を高巻く。しっかりした踏み跡はあるが、標記はなくつい上へ上へと追い上げられてしまうので要注意。二股から右俣へ進むと沢幅は狭まり水量は一気に少なくなる。早めに水を補給しておかないと下山で泣くことになる。水がほぼ消えたところで渓流シューズを脱ぐ。ここからは草付きの中の涸れ棚をひたすら登る。2級ときどき3級程度の登りが続き、絶えず手足4本がフル稼働だ。傾斜はしだいに強まり、高度感が出たところで一か所お助けロープを出してもらった。ハーケンが1本打ってあったので、やはり初級者には少し厳しいところなのだろう。最後の草付き斜面もしっかり踏み跡があり藪漕ぎに悩まされる心配はなく、スッキリ山頂に飛び出して爽快だ。
感想:天候にもメンバーにも恵まれ、2年越しにようやく実現に漕ぎつけた。昨年はやはり9月上旬に計画したが自分の怪我で中止した。今年はお盆にお隣のナルミズ沢を計画し、サブコースとして白毛門沢を設定したが、台風接近で中止になった。今回の実施にあたっては日数的な制約から白毛門沢をメインターゲットにし、東黒沢をサブコースに設定した。8月のあまりの暑さに前泊はテントではなく土合山の家(素泊まり)とした。最後まで高本くんが仕事の都合で参加できるかわからなかったが、結果的に参加してくれて大正解だった。初級者向きの沢ではあったが、沢歩き(water walking)ではなくレッキとした沢登りであった。おかげで高本くんのお助けロープに何度かすがった。参加者全員、沢登りは久しぶりのことで、沢靴が破れかけていたり、足裏のフリクションの感覚が狂っていたり、思わぬ落とし物をしたり…。
前泊した土合山の家はもと校舎だったようで、長ーい廊下が特徴。宿の人たちは登山客に優しく、まるで山小屋の雰囲気だ。夜は窓を開け放して寝た。何年ぶりだろう。夜半過ぎに物音で目覚めた。清水トンネルを出た夜汽車が線路を鳴らす音だった。なんとも言えない旅情を感じた。これも何年ぶりのことだろう。場所は土合駅のすぐ裏で、白毛門登山口にもすぐ近い。つぎはまたここに前泊してナルミズ沢に登りたい。下山後の入浴は前泊者500円(一般は800円)で、湯テルメ谷川よりよっぽど近く、浴室は新しく清潔感があるし、なにより空いているのがいい。
今回の山行は、堀部さんの大好物そうなルートという視点で選んだ。結果的には、短いながらも沢登りの要素がコンパクトに詰まって飽きさせない好ルートだった。なにより1人では登れないルートを4人の力で登れたのが楽しかった。高本さんの体力と技術、堀部さんの身軽さ、田島さんのパッション。沢登りの計画は天候など不確定要素が強く、立案と実行には困難もあるが、これからも毎年1回は実施したいと思う。今回の山行で自覚した体力面、技術面での足りないところを、これから日ごろのトレーニングに生かしたい(記 苫米地)。
★今年の夏は本当に暑かった。山に登っている時に川に飛び込みたくなるほど体が沸騰したことが何度もあり、無性に沢登りがしたくなった。これまで沢登りはあまりやって来なかったし、なかなか一人で出来る山行でもない。そんな時に苫米地さんの今回の計画は丁度よいタイミングだった。とは言え、8月お盆の台風接近で天候には恵まれず最初の計画は延期になった。今回は仕切り直しの山行だった。谷川岳は久しぶりだった。やはり、名古屋からは遠かった。途中、道の駅南清里で静岡組と合流し、群馬に向かった。土合駅すぐ近くの「山の家」で前泊し、翌日朝5時から沢に入った。水量は多くなく、心配した天候も晴れており、コンディションは良かった。沢もそんなに難しい箇所はなく、順調に沢を詰めていくことが出来た。大きなナメ滝のハナゲノ滝を越えると東黒沢と白毛門沢の出合に到着し、左俣に入った。2段×11mの滝は最初の難所で左岸を高巻きするさいにはロープを出した。その次の小さな滝は直登したが、足場がよくないためこの時もロープを出した。ロープを出したのはこの2回だった。タラタラノセン(15m大滝)の高巻きではルートファインディングに苦労した。少々高く上りすぎてしまい、最後は下り気味にトラバースし、滝の上に出ることが出来た。その後、特に難所もなく順調に沢を詰めていった。少しづつ水量が少なくなり、だんだんと涸れ沢になり、最後は右俣を詰めて頂上に到達した。久しぶりの沢登りを満喫することが出来たが、一方で大きな反省をしなければならない山行になってしまった。それは、忘れ物が多かったことだった。特にスマホがないことに気づいた時は頭が真っ白になった。胸ポケットに入れていただけだったので、そもそも落とすリスクは大きかった。皆には先に行ってもらい、とにかく戻れるところまで戻って探すことにした。運よく滝つぼにぷかぷか浮いているスマホを見つけた時は本当に安心した。直前に堀部さんからジップロックを貰ってそれに入れていたおかげで水の中に沈まず、浮いていることが出来たのだった。本当に運も良かった。その他、支点に使用したスリングの回収を忘れてまた取りに戻ったり、地図を落として後方の田島さんに拾ってもらったりとうっかりミスが多発した。山のミスは大きな事故につながるリスクもあります。しっかり気を引き締めて行きたいと思います(記 高本)。
★ガイドブックでは初級の沢ですが中々手ごわい。最後の詰めは恐ろしいほどの急登。前日は「土合山の家」に宿泊。登山者に優しいいいお宿でした。下見に駐車場から沢を見に行く。すぐに入渓出来そうで安心する。
当日は朝5時駐車場を出発。薄暗い中入渓。東黒沢は緩やかな滑が続く綺麗な沢。所々に滑り台が作ってある。ハナゲノ滝は水量少なく直登する。白毛門沢に入るとやや倒木が多くなり荒れた様相になる。やや傾斜が強くなるが滑が続く。今回はラバーソールの沢靴にしたのだがぬめった所でやたら滑る。3度ドボンしてしまった。ぬめって無ければバツグンのグリップなのだが…。タラタラのセン下6m、5mはロープを出して貰う。タラタラのセンの巻きは中々厳しい急登の藪漕ぎ。やっとの事で中段に出る。タラタラのセンを越えると傾斜がますます強くなる。一つ一つの岩を越えるのに苦労する様になり体力を消耗する。正面に最後の恐ろしいほどの急登が見え絶望感さえ覚える。苫米地さんに励まされ何とか頂上へ。最近無い程のヘロヘロで下りが心配になるほど。急坂をゆっくり下山。足の踏ん張りがきかず、3時間掛けてやっと下山。すっかり遅くなり同行者に迷惑をかけてしまいました(記 田島)
★全泊の宿は6畳二間に4人で広々としたいいお宿だった。初心者向けで楽勝と思いきや、だんだん急登になりまさかのロープ確保。高本さんがいなかったら厳しかっただろう。高本さんに渡したジップロックをキッチリしめていたのでスマホが沈まなかったのだろう。諦めないのは凄い。久しぶりのロープを使っての登りで、時間が思ったよりかかった。下りも3時間もかかった。せっかくの沢登りだが、天気が良すぎて沢の水さえぬるく、涼しさを感じることが出来ず、汗をたくさんかいて熱中症になるかと思った。手足を使って登るのは楽しかった(談 堀部)
9月3日 愛鷹連峰:位牌岳 加藤
■自宅5:00=5:30須山やま神社駐車場5:40…6:15東沢入口…7:05北尾根取付…8:00前岳(1336m)…8:50位牌岳(1457m)9:00…9:40前岳…10:25北尾根取付…10:50東沢入口…11:15須山やま神社駐車場=12:00自宅
★日曜日だったが朝、早かったので駐車場は1台も停まっていなかった。位牌岳頂上で長泉町から登ってきた青年と1名あい、下山して駐車場には2台停まっていました。東沢は台風のあと倒木などがルートをふさいだり、水で流されていたりしてわかりにくかった。
9月9日 北八ヶ岳:にゅう 堀、他4名
■白駒池駐車場8:00…10:30にゅう…13:00中山展望台…15:00高見石小屋…16:30白駒池駐車場
★7月に引き続きにゅうに行ってきました。最近山にはまり始めた友人に「にゅう」に行った話をしたら、是非連れて行ってくれと言われ重い腰を上げて再び行ってきました。前日まで台風の進路が定まらず、駿河湾手前で停滞するなど天気にはかなり気を使いましたが、朝方に少々雨が降った程度で、曇り時々晴で涼しい山行になりました。雨上がりで苔も生き生きしており時折射す日の光にまばゆく輝き、相変わらずの美しさを堪能してまいりました。
9月10日 富士山 堀部、他1名
■5:00水ヶ塚=タクシー=5:40富士宮口新五合目…10:30剣ヶ峰…13:45新五合目=17:00自宅でビール
★閉山日前日に友人のリクエストで今シーズン3度目の富士登山。天気がすごく良く、一緒に登った友人がとても喜んでくれた。山には外国人がいっぱいだった。どこも小屋じまいしていてWCが使えなかった。
9月10日 竜爪山 田島
■旧道登山口6:27…7:43穂積神社…8:53薬師岳…9:13文殊岳9:27…11:22道白山…12:02旧道登山口
★朝6時の駐車場は余裕有り(帰りは路駐多数有り)。いつもの鳥居から出発。なぜか調子が悪く早々に息が切れる。湿気が多く汗が噴き出る。休み休み歩く。新道の通行止めは解除されたようだ。神社からの階段登りも休み休みで登る。文殊岳では富士山は見えず、清水の街並みから三保・駿河湾が薄っすらと見える。直接、道白山への道標が無く、道白山口の道標に従って則沢ルートを下降する。途中沢が崩れている個所が有り慎重に通過する。道白山口から道白山に登り返し登山口に戻る。頂上からの下山時にヤマレコを確認すれば遠回りをせずにすんだので反省。