12月9日 愛鷹連峰:黒岳 加藤
■自宅6:00=6:45須山山神社P7:00…7:30富士見峠分岐…8:00黒岳8:10…8:25富士見峠分岐…8:55須山山神社P=9:30自宅
★山神社を7時に出発。気温1℃、車は9台。ひのき林の中を登り富士見峠を7時半。自然林にかこまれた黒岳山頂には8時に到着しました。気温9℃で微風、富士山がよく見えました。8時10分に下山を開始し、きた道をもどり山神社駐車場に8:55に下山しました。土曜日だったので駐車場は満パイ(30台)になっていました。
12月9日~10日 北アルプス:十石山(月例) 苫米地、高本、根田、小野田、鈴木、安陪、田島
■12月9日:清水いはらIC発7:00=10:50十石山登山口(集合)11:50…12:05幕営地(設営、ビーコン訓練、トランシーバー確認、ワカン歩行)
12月10日:幕営地4:55…6:20湯沢ノ平…8:10十石東尾根…9:45十石山…10:10十石峠小屋10:35…11:15十石東尾根…11:50湯沢ノ平…12:40幕営地13:25…13:30登山口…13:50駐車場(解散)=14:20さわんど温泉梓湖畔の湯15:00=17:50清水いはらIC着
★恒例の冬山月例登山です。ここ3年は八ヶ岳で実施してきましたが、今年は日本アルプスで実施しようといくつかのコースを提案しました。北アルプス:十石山、西穂高岳。中央アルプス:木曽駒ケ岳、空木岳。南アルプス:茶臼岳です。定例会で十石山、木曽駒ケ岳、茶臼岳に絞られ、最終的に希望が多かった十石山に決定しました。十石山は乗鞍岳と焼岳の中間に位置し穂高連峰の眺望にすぐれています。比較的登りやすく、夏は高山植物の観察に、冬は山スキーに人気があります。12月上旬は山スキーシーズンには少し早く、積雪量も適当でシーズン初めの雪山訓練に適していると思います。
過去に2度登ったことがあります。1回目は会の山スキー山行で十石峠小屋泊をめざしましたが、ガスでホワイトアウトになりどうしても小屋にたどりつけず、2人ずつツェルトビバークとなりました。翌朝、ド快晴になってみると小屋が目の前にあり、一同啞然となったものです。2度目は高校生の冬山合宿で、今回のテンバと同じ場所に幕営して山頂を往復しました。ところが山頂まではほとんど樹林帯の単調な登降に終始するため、ルートの記憶がまったく消えてしまい、登山口や途中の道路状況など不安な要素があったので、12月4日に下見に行きました。(報告は定例会ニュース前号に掲載)
今回の合宿参加者は7人で、最近の合宿としては人数が多めだったので準備にも気を遣いました。テントやコッヘルの大きさ、食料の分量など。テントは久しぶりのアライの十人幕、コッヘルも当会最大のものを用意しました。食料は米4合、白菜3/4、豚肉1.2㎏、うどん6玉。うちうどんを冷凍庫から出し忘れ、途中のコンビニで買うハメに。結果的にはテントもコッヘルも食料もちょうど良い具合だったと思います。
初日、中央道の工事がおわり渋滞もなく、好天続きで雪もなく、順調に登山口で西回り組の高本車と合流しました。駐車スペースは満車だったのでメンバーと荷物を降ろして、一段下がった駐車場に停めました。10人幕と大型コッヘル、食料をメンバーに分担して背負ってもらい、水も多めに持ってきていただいたので皆さん重荷になりました。でもたった15分弱でテンバなので楽勝でした。テンバから登山口まで忘れ物を探しに行ったメンバーもいたくらいの近さです。積雪は下見時より少なく10~20cmほど。日当たりよく、笹が薄くてなるべく平坦そうな場所を選んでテントを設営しました。ひと休みしてからビーコン訓練、トランシーバーの確認、ワカンを装着して歩行訓練などを行いました。陽射しが暖かく、ゆとりをもって訓練ができました。夜は豚肉と白菜の味噌バター鍋で酒盛りとなりましたが、18時過ぎには就寝。こんなに早い時間に寝られるか心配でしたが熟睡できました。
二日目は2時半起床。朝食は鍋の残りにうどんとネギを投入しました。4時半には出発準備を完了して5時に出発しました。星空でしたが気温はさして低くなく、テントの内側にも霜は張っていませんでした。トレースの凍結が予想されたのでチェーンスパイクを装着しました。ヘッドランプを点けて登り始めると、樹間から白骨温泉の灯りがチラホラ見えて風情があります。ツボ足の安陪さん、根田さんは苦労していました。1時間ほどで湯沢ノ平です。ここで全員集合してから高本・鈴木ペアが先行、苫米地・小野田・田島・根田が後続し、脚に不安を抱える安陪さんは途中から下山することになりました。湯沢ノ平を過ぎて急な登りに入るころ、ようやく日の出を迎え、あたりの雪が燃えるような色に染まります。登るにつれて樹間から霞沢岳、乗鞍岳がのぞきます。下見の時と同じまっさおな快晴で山頂での眺望を楽しみに登り続けます。下見の到達点2,200mを超えるとしだいに樹林がまばらになり、陽光が降り注ぐ明るい森になります。雪は深くなってきますが、トレースはバッチリでスキーのトレースもチラホラ。早くも日帰り登山者1名が追い抜いていきます。さらに女性2人組も。樹林帯を抜けて頂上への雪面にでます。ハイマツ帯に突入すると積雪が甘いのか深く踏み抜くようになり、苫米地はここでワカンを装着しましたが、小野田・田島・根田の3名はツボ足で登りぬきました。登るにつれ右手北側には穂高連峰の雄姿が姿をあらわします。十石峠小屋の前で鈴木さんが手を振っているのが見えます。山頂に直登すると乗鞍岳がさらに雄大な姿をあらわします。陽光微風、雲ひとつない青空。乗鞍の右には白山が、穂高連峰の左には笠ヶ岳が、甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳の間からは富士山が頭をのぞかせています。十石峠小屋の北側からは上高地から聳える穂高連峰の眺めが絶佳です。十石峠小屋で一服して下山にかかります。危険箇所はないので皆さんてんでに気楽にくだります。先に下山した者からテントを撤収、全員集合したところで下山開始です。難なく駐車場まで降りて合宿を無事終了することができました。静岡組はさわんど温泉梓湖畔の湯で汗を流して帰路につきましたが、西回り組は乗鞍高原でアイスフォールの下見に行ったとか。さすがです。参加された皆様、留守本部の皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。(苫米地)
★私にとっては遠方。道中の鈴木君と湖西連峰の山話、高本君とあの山この山話、肝心の十石山といえばあの山この山(乗鞍岳のうしろ見えるアカンダナ山)が見たいとイメトレしていったもの、私の足は重かった。下山は以前赤石さんと山スキーで行ったときは下の駐車場まで快適に滑れたのに。今回ワカンをつけるも3回もひっかけて頭から突っ込み、スットックでブッシュに引っ掛け仰向けに転ぶ始末みなさんが見ていなくてよかったです。いい雪上訓練になりました。安陪さんの恒例の豚肉、美味しかった。苫米地さんには下見から食料、装備まで手配感謝しています。あと田島さんの安倍川の水美味しかったですよ。(根田)
★十石山は以前山スキーで行く計画があったが、その時は中止になり行けなかった経緯があった。
初日は駐車場から登ってすぐの場所で幕営、テント設営後はビーコン訓練とトランシーバの送受信確認を行った。ビーコンでは水平の距離だけでなく、ビーコンの高さも考慮しなければならないことが分かった。トランシーバは受信できたり、できなかったりで機器の再点検が必要かもしれない。その後夕方早い段階で寝会に突入、少々酒の量が多くなり、酩酊してしまった。
翌朝予定より早くスタート、歩荷訓練を兼ね、補助ロープ、ハーネス等の登攀道具、寝袋などもザックに詰めて登った。雪の量も多くなく、歩き易すかったが、ザックの重さが堪えた。
ペースは1時間で約250m程度、雪のコンディションとペース時間を記憶しておき、今後の山行に役立てたい。山頂では、乗鞍、穂高が一望できるすばらしい景色を堪能できた。
風がなく、気温も上がり、日向ぼっこができるくらいの天候だったので、長い時間頂上にいることができ、その分景色も楽しめた。ただ、下山では苦労した。ラチェット式のワカンを今回の山行で初めて使用したが、ベルトが緩んだり、外れたりを繰り返した。ベルトが緩んだのは、ベルトの装着方法に問題があったためでこれは解決できそうであった。しかし、ラチェット式は脱着は簡単だが、縛るタイプよりは外れやすいと思われた。
十石山はアクセスも良く、平坦な斜面が2500mまで続く山で登りやすい。次回はスキーで挑戦してみたいと思った。(高本)
★苫米地さんから、十分な大きさのザックを持って来るように言われ、5年ぶり?にカリマーのザックを引っ張りだした。前週に行った苫米地さんの偵察により、雪が深いことが判っていたので、チェーンアイゼンでは役に立たないだろうと考え、通常のアイゼンにした。しかし、登山口で食料、水2Lなどを加えると、なぜかザックに振り回され、中々背負えない。背負ってしまえば、歩けるのだが・・・。そこでザックのトップにパッキングしたアイゼンを車に置いておくことにした(これを後で苫米地車からの回収を忘れ、ご迷惑をおかけしました)。初日は、ビーコン、トランシーバーの使い方を復習し、非常に有意義であった。久しぶりの10人天幕、そして苫米地メニューの夕食は、最高に冬天にマッチングしていた。翌日は、アイゼンを持って行かなかったので、無理は禁物と湯沢の平までの往復としたが、私にとって、収穫のあった山行であった。(安陪)
★快晴の頂上と久しぶりの10人幕テントでの楽しい時間となりました。ワカンの一本締めの付け方やビーコンの使い方をすっかり忘れていたことに気づきました。担当して頂いた苫米地さん、いろいろとありがとうございました。(鈴木)
★久しぶりの雪山、距離も長いので不安だったが、とても良い条件に恵まれて私も頂上まで登る事ができた。踏み跡がしっかりついていてラッセルの必要は無く、頂上直下までチェーンスパイクで登れた。前日、頂上は強風だったそうだが登り途中から風はほぼ止み、暖かく空は快晴。360度の素晴らしい展望だった。やはり雪山は美しい!ワカンを付けての小屋からの下りトラバースは一寸怖かった。初日は登山口から15分の林の中で久しぶりのテント泊。明るい林の中の散策などのんびりできて良かった。夕食は苫米地さんの豚バラ白菜味噌バター鍋がとっても美味しくてたっぷり頂いた。多くのメンバーとの楽しい山旅だった。(小野田)
★初日は15分ほどの歩行でテン場へ。自分にとっては久しぶりの雪中キャンプ。雪をならしテントを設営。その後ビーコンを使っての捜索訓練、ワカンを履いて雪中歩行の練習、トランシーバーを使って連絡の取り合い等を行う。夜は鍋で宴会。就寝。
二日目。2時半起床。前日の鍋でうどんの朝食。5時出発。ヘッデンをつけ湯沢ノ平までの急登をこなす。チェーンスパイクが効いてサクサク(ゆっくりだが)登る。一旦平らな道になるが、また急登になる。トレースがしっかり有るので歩きやすい。ここで日の出を迎える。風もなく快晴の朝だ!林の間から霞沢岳・穂高が見えて来る。2,000ⅿを越えると雪がサラサラになり少し歩きにくくなる。風も少し出て来る。ここで男性1人、女性2人に抜かれる。森林限界を越えると急登となりハイマツの上は潜ってしまい進まなくなる。ここで苫米地さんはワカンを装着、自分はツボ足のまま進む。10時に頂上。素晴らしい快晴で風も穏やか。笠・槍・穂高・霞・乗鞍・白山・富士山まで展望できる。この山は初めてだがこの展望は日本有数か?寒くなったので名残惜しいが下山開始。ワカンを付けて樹林帯まで降り、あとはチェーンスパイクで一気に下山。テントを撤収して無事、白骨温泉へ降りて来ました。入会して初めての雪山泊登山でしたが、楽しい宴会・素晴らしい展望の山と心に残る山行になりました。お世話になった会の皆様に感謝です。(田島)
12月10日 朝鮮岩・丸子富士 赤石、村松、他1人
★丸子側登山口から登る。少し登ると小野寺というお寺に出る。由緒のある寺のようでしっかりした建物だが無住のようだ。戸が閉っている。ここまでは狭い急な道だがコンクリで舗装してある。寺の裏から登山道が始まる。道はしっかりしているが急で丸木の階段もある。一汗かいて周りが開けたと思ったら朝鮮岩に出た。静岡の市街が一望でき安倍川が左から右へ直線のように見える。この日は暖かく風もない快晴の日だった。二人の人が軽装で追い越していき、また下ってきた人もいた。毎日登っているようだった。朝鮮岩から次のピークの丸子富士に向かう。このピークへも急登だった。木の根につかまって登ったりもする。山頂でひとグループに会った。トレランのスタイルだった。この山頂には三角点の標石があり権現さんの石碑もある。山頂から急な下りを木につかまったりしながら鞍部に下りた。鞍部から目的の満観峰に向かう。ここも思った以上の急な上りだった。この山並みはもっと楽に登れると思って来たが思いの外の急な道だ。満観峰の山頂は広い草原のようだ。山頂に大きな杉の木5本ほどと広葉樹がひとかたまりになってそびえている。周りのベンチや草の上に大勢の登山者がそれぞれ弁当を広げたり景色を楽しんだりしていた。こんなに大勢の登山者がいる山頂は久しぶりだった。山名のように周囲は絶景で静岡市街が一望、その後に富士山が。富士山は先日白く覆われていたが、連日の好天のためかこの日は薄くなっていた。快晴だが空はやや靄がかかっているようで冬空のすっきりした空ではなかった。反対側は焼津の街が俯瞰できる。ベンチで1時間近くゆっくりしてから下山。来た道を少し下り小坂への道を採る。こちらも急でまっすぐに下るような道だ。両脇はかつて茶畑でモノレールの終点がいくつもある。畑は放棄されて茶の木は伸び放題になっていた。里に下るとミカンの収穫の時期だった。小坂の街並みもはじめて歩いた。村松さんと久しぶりの同行で、休憩時間を入れて一回り5時間半ほどの行程だった。(赤石)
★意外に急で険しかった。久しぶりに登山靴を引っ張り出してきたが、途中でソールが剥がれてきて焦った。テーピングテープでグルグル巻きにしてなんとかしのいだ。(村松)
12月17日 湖西連峰:坊ヶ峰、平尾山 赤石、鈴木、安陪、他1人
■本坂峠トンネル登山口 → 中山峠 → 平尾山 → 宇利峠
★浜松市と愛知県の新城市を分けている山並みです。姫街道の本沢峠から北へ歩き中山峠を経て宇利峠まで歩きました。2台の車で1台を宇利峠に置いてもう1台で本沢峠に行き、9時ころ歩き始めました。坊ケ峰に上り標高400メートル前後のピークを越えて歩きました。椿の木が多い自然林の中の道です。この日は前日の暖かさから一変して寒気が南下して急に寒くなり更に猛烈な北風が吹きまくりました。木々の中ですが手がかじかんでしまいます。日だまりハイキングのつもりでしたが風が強くて休める場所が見つからないほどです。中山峠を過ぎてやはり400メートル以下のピークをいくつか越えて宇利峠に2時前に着きました。最後のピークから峠までのあいだ、急な下り坂があり湿った土の上に枯れ葉が乗っていて靴のエッジが効かず滑って尻餅をついてしまいます。トラロープと灌木が頼りでした。全行程ほぼ照葉樹林の中で3カ所ほど植林があっただけです。木々の中の尾根歩きで1カ所だけ街を見下ろせる切り開きがあり、青空が見えたのは送電線の鉄塔と白いゴツゴツした露岩の場所と峠に下りた時だった感じです。この時期昼の時間がもっとも短く、朝5時半の暗い時間に出て夕方5時過ぎの暗くなってからの帰宅でした。(ヤマップ タイム4時間50分 距離7.7キロ上り480m 下り630m 休憩1時間)(赤石)
★宇利峠に鈴木車を置き、赤石車で本坂トンネル(旧道の本坂隧道)に移動。本坂峠から宇利峠コースは、南端の神石山に比べると登山者は少なく静かな山でした。宇利峠に下る登山道がとても急。風が冷たく寒かった。近くの山ですが、なかなか行かないコースでした。(鈴木)
★赤石さんのお誘いで、またよっちゃんのホームグランドに行ってきた。道は明瞭だが、ところどころ落ち葉に隠されているところもあり、プチ読図を楽しんだ。(安陪)