令和5年度 第22回定例会ニュース


2月10日 愛鷹連峰:越前岳(十里木から往復)  加藤

■自宅6:00=6:25十里木高原P6:40…7:20馬ノ背7:30…8:35越前岳8:40…9:35馬ノ背…10:10十里木高原P10:15=10:40自宅

★自宅を6:00に出発し十里木高原Pに6:25到着。6:40に歩きはじめ久しぶりに雪の上を歩き越前岳頂上に8:35到着。ガスがかかっていたので景色はなく早々に下山し、十里木高原Pに10:10無事下山しました。土曜日だったので駐車場は満車でした。

2月10日・11日 野伏ヶ岳(山スキー)  高本

■2/10(土) 高須スキー場 ゲレンデスキー  石徹白にて前泊

2/11(日)   白山中居神社 駐車場 発6:20 ⇒ 8:20 ダイレクト尾根 取り付き ⇒ 9:20 1265m地点 ⇒ 10:10 1550m地点⇒ 11:00 山頂 ⇒ 11:20 滑走開始 ⇒ 15:00 白山中居神社 駐車場 着

★前日は高須スキー場にてゲレンデスキーを楽しみ、山スキーに備えて練習をした。ゲレンデ終了後、石徹白に移動し、白山中居神社の駐車場で前泊。いつもよりだいぶん雪が少なく、石徹白でも舗装道路の上はアスファルトが見ていた。

ただ夜間に降雪があり、翌朝は一面の雪世界に戻っていた。駐車場には10台近くの車があり、人気の山であることが伺えた。スキーをザックに取り付け、担いで登った。ところどころ林道をトラバースしながらトレースを辿り、最短ルートで尾根取り付きまで行くことができた。ダイレクト尾根取り付きからスキー板に履き、シールで登った。最初は順調に高度を上げて行けたが、勾配が急になるにつれなかなかうまく登れなくなり、後続の登山客に追い越されるようになってきた。山頂直下の急こう配はスキーをあきらめ、再びザックの取り付けて担いで登った。後からは続々と登山客が上がって来た。スタートは早かったが、山頂では何組ものパーティーと一緒になった。天候は晴、山頂からは奥美濃の山々、日本海側の荒島岳、経ヶ岳、白山が一望できた。その内、2パーティーほどのスキーヤーが登ってきた。中央ルンゼの脇を下るとのこと。自分は無理せずダイレクト尾根をそのまままっすぐ下ることにした。山頂付近は傾斜も強く慎重に滑った。一つ一つターンするごとに停止し、ゆっくり下った。ゲレンデでは急停止の練習を繰り返し行っていたのでそれが山でもできるか確かめながら下った。昨日の降雪による新雪には苦労し、やはり時々横転しながらも下った。だんだんゲレンデの感覚を忘れ、癖のある滑りのまま下ってしまう。緩斜面に入り、少し安定した滑りができるようになった。尾根から林道に戻るトラーバスでも苦労した。小さなアップダウンにスキーでは対応できず、結局最後はスキーを担いで林道に到着。後は林道を滑り降りるだけ、ところどころ斜面を下りながら山スキーの練習をした。なんとか滑って降りることができたというのが、実情だった。もっと平常心を保ちながら、リラックスして滑ることが今後の課題だと思った。

2月10日・11日 山伏(西日影沢より往復)  苫米地、他7人

■2月10日 西日影沢登山者用駐車スペース10:05…10:10登山口…11:05大石11:35…12:25蓬峠12:40…14:55百畳峠分岐…15:10山伏山頂 (幕営)

  2月11日 山伏山頂7:30…7:35百畳峠分岐…9:05蓬峠…9:55大石…10:45登山口…10:50西日影沢登山者用駐車スペース

★高校生の冬山訓練に帯同して今年2度目の山伏へ。前回の正月より積雪は増えていて、やはり最初の沢への下降箇所の木の階段がツルツルに凍っていた。前回新設した左手用のお助けロープが役立った。大石でアイゼンを装着して蓬峠へむかう。急登手前で新しく大きな倒木が道をふさいでいた。雪の重みで倒れたようだ。蓬峠手前のガレは難なく通過した。蓬峠でスキーを背負った子供っぽい学生がいたので訪ねると中学2年生とのことでビックリ!軽登山靴にチェーンスパイクなのでズレてしまうようでここから引き返すという。島田から電車とバスをのり次いで一人でやってきたそうだ。上部の危険なトラバース箇所は冬道の直登コースになっていて通過しなかった。それでも左右に切り立った急登で油断ならない。途中はガスの中だったが山頂部はガスの上で快晴の青空が広がっていた。山頂部の東側緩斜面の雪をならして幕営。新月で美しい冬の星座を楽しむ。翌朝は山頂でご来光を拝み、富士山方面、南アルプス方面の朝焼けを満喫してからテントを撤収。高校生を引率しての冬道の直登コースの下降は緊張したが無事通過。大石手前の倒木地点で市岳連の増田さんとスライド。登山口ではこれから入山する藤枝東高校山岳部とスライドした。下山後は梅ヶ島温泉湯元屋で汗を流して昼飯を食べてから帰宅した。幸い絶好の天気に恵まれ、高校生たちも大満足の山行だった。

2月11日 車山  小野田、他3人

★まだ冬山装備を持っていない同行者達なので、雪が少なくチェーンスパイクで歩ける車山を散策。所々枯草が出ていたが雪に覆われたなだらかな高原が広がって美しい。皆ゆっくり景色や雪の様子を見ながら頂上に出た。360度の展望。太陽が雲に隠れると寒いが現れると気持ち良い温度。スキー場の上部を横切り乗越に下り蝶々深山に。広い頂上で青空の下、のんびりしてから、同じ道を下り乗越手前からコロボックルヒュッテに行きランチにボルシチを食べた。お天気にも恵まれ安らかな楽しい雪山ハイクができた。車山肩のトイレは一つだけ使用可。朝は長い行列ができ時間を取られた。

2月11日 宇連山  根田、他2人

■愛知県民の森7:20…滝尾根ルート…11:00宇連山11:30…西尾根、南尾根経由…16:00県民の森

★奥三河名山八選の一つ宇連山に友人2人といってきました。数年前に月例で県民の森でキャンプし清水沢に行って以来でしたので。なつかしく思い出にふけりながらのハイキングでした。頂上には予定より早く着きました。東屋は壊れていて入れる状態ではありませんでした。下山は南尾根を経由し時折見せる積雪を覆った南アルプスを眺めながら直接県民の森に降りました。

この山もいろんな人と出合いながらの山行。今度は北尾根経由で鳳来湖を眺めながら行ってみたい。

2月12日 飯間山(482ⅿ)・大鈩山(356ⅿ)・ロンショウ(412ⅿ) 赤石、他1人

★藁科川沿いの飯間集落の奥にある山。新東名の静岡サービスエリアの南側にあたる。山の向こう側は東海道の丸子の宇津ノ谷峠になる。新間谷川に沿った道を上り林道の終点の近くから登山道がはじまる。倉沢新道と描かれた道標がある。植林の中やや急な道を登る。道は木の階段が造られていて歩きやすい。約300mを一気に登ると飯間山の山頂に出る。三角点がある。木々の中で展望はない。ここから主尾根を大鈩山に向かった。尾根の上の道は前日トレランの大会があって400人ほどが走ったコースだった。きれいに踏まれて落ち葉などはなかった。一度下って登り返すと一時間ほどで山頂だった。この大鈩山は前々回に徳願寺から往復したので2度目の山頂。一休みして飯間山に戻りここから南へロンショウの丘、ロンショウの山頂まで下り気味に歩く。ロンショウの山名の由来はわからない。ロンショウまではやはり前回宇津ノ谷峠から登ってきているので徳願寺から宇津ノ谷峠まで通したことになる。ロンショウから少し戻って南西に谷川峠に下る。急な道で木の階段が続く。500段近くあるようで下りきると「ヤレヤレ坂」の看板があった。峠は新間から岡部方面に抜ける峠だった。更に進むとダイラボウに続くようだ。谷川峠から沢沿いの道を北に下ると林道の終点に出て少し歩くと登山口に着いた。8時半に歩き始めて戻ったのが午後2時。5時間半ほどの行程だった。7.5キロ、標高差700mほどを歩いた。この日6パーティほどに会った。

※追記 前回の湖西アルプス、弓張山系の報告で「雨生山」、「瓶割峠」を「あまおいやま」「びんわりとうげ」と読んだがこれは「うぶやま」、「かめわりとうげ」と読むのだとわかった。訂正します。雨生山は新城側の麓に溜め池があるので雨乞山と同じような意味ではないかと思う。またこの静岡県と愛知県を分けるこの連山は「八名弓張山地 やなゆみはりさんち」とも呼ばれるようである。

2月17日・18日 霞沢岳西尾根  高本、他3人

■2月17日10:00 沢渡第二駐車場 ⇒ 10:50 釜トンネル 入口 ⇒ 11:30 西尾根 取り付き⇒11:50 登山 開始 ⇒ 14:10 テント場 着

2月18日4:30起床 ⇒ 6:50 登山 開始 ⇒ 8:50 霞沢岳 山頂 ⇒ 9:10 下山 開始 ⇒ 10:40 テント場 着 テント撤収⇒ 11:30 下山 開始 ⇒ 12:50 西尾根 取り付き 着 ⇒ 13:00 出発 ⇒ 13:30 釜トンネル 入口

★毎年冬山を一緒に登っているK君からのお誘いで霞沢岳西尾根を登った。霞沢岳はこれまであまり注目していた山ではなかったが、改めて調べてみるとバリエーションの初級コースとして紹介されていることが多く、岩稜あり、雪稜ありで面白そうなルートだったので参加を決めた。今回の山行には、K君の会社の同僚二人も参加していた。二人は20代と40代で山経験はあるが、冬山はまだ初心者とのことだったので二人の冬山訓練も兼ねていた。

沢渡駐車場で合流し、タクシーで釜トンネル入り口まで移動した。周囲の山を見ても雪は本当に少なかった。路面も濡れている程度で雪もなく、凍ってもいなかった。釜トンネルはこれから山に向かう人、既に下山してきた人が行き違い、冬季に上高地に入る人がこんなに多いとは今まで知らなかった。西尾根取りつきでアイゼンを履いたが、最初の急登箇所に雪はなく、夏道のような草付きのルートになっていた。尾根に上がると雪が出てきたが、深くはなく、しっかり固まっていてアイゼンが良く効いた。トレースも明瞭で所々の急登には階段が出来ていた。西尾根は最近人気のルートらしく入山者は以前よりも多くなっているそうだ。今日の行程は2000m付近のテント場までだったので、時間には余裕があった。初心者の二人も体力的には問題なく、ラッセルもなかったのでいいペースで登ることができた。ただ西尾根ルートは平坦な箇所は少なく、急登続きで決して楽なルートでもなかった。テント場も広々としたスペースはなく、尾根上を整地してこしらえる必要があった。テント設営後まだ時間が早かったので緩い斜面で懸垂下降の練習を行った。二人は懸垂下降の経験がなかったので、明日の岩稜帯下りに備えて懸垂下降の基本を繰り返し練習した。

翌朝、予定を少し遅れてスタートした。天気予報は晴だったが、すっきりしない空模様だった。昨日下山してきた人に聞いても山頂の眺望はなかったとのことだったので、今日も期待できないかもしれないと思った。相変わらず急登は続いたが、しっかりしたトレースがあり、登りに難儀することはなかった。やがて森林限界を抜け、岩稜帯が見えてきた。そんなに大きくはなく、難しそうには見えなかったが、フィックスロープが張ってあった。アイゼン、ピッケルも雪によく刺さった。岩稜上部からは痩せ尾根の雪稜がしばらく続いた。なかなかの高度感だったが、ここもトレースがしっかりあり、無事に通過することができた。雪稜を抜けると後は山頂までの広い尾根を歩くのみだった。やはり山頂では眺望はなかった。ガスがかかり、穂高も焼岳も見えなかった。やや風はあったが、気温も低くなく厳冬期とは思えないくらい長く山頂に滞在できた。下りの雪稜、岩稜では後続の登山パーティとの渋滞が発生した。岩稜帯を懸垂で下るため、先に登ってもらったり、その後のパーティーに待ってもらったりした。残置スリングがいくつもあり、それを利用させてもらったが、皆無事に懸垂で下ることができた。その後は急登を下るだけだった。テントを撤収し、また急登を下った。下りで一番緊張したのは、尾根取り付きの草付きルートを下るところだったかもしれない。釜トンネルまで帰って来た時、雨が強く降っていた。2月に上高地で雨が降るとはやはり異常な天候だと思った。霞沢岳西尾根は急登あり、岩稜あり、雪稜ありの好ルートでした。もし雪が深く、トレースがなければ、急登をラッセルで登り、痩せ尾根の雪稜を越えるのは決して楽ではなかったと思います。山頂付近は広い尾根が続く平らな地形でホワイトアウトになれば、道迷いのリスクもあった。雪が少なく、まるで春山のような気候でしたが、短いルートながらも十分に楽しことができました。

2月18日 醍醐山(635ⅿ)  赤石、他1人

★山梨県の富士川と支流の常盤川を分ける山稜にある山。下部温泉駅と甲斐常葉駅の間にある。下部温泉駅の駐車場から道路を歩き始める。15分ほど歩くと集落から登山道がはじまる。山道を標高差200メートルほど登ると標高430メートルほどにある大子集落の廃村に出る。一軒の兜造りの家が残っている。電線、電話線が来ていた。何年前から無住になったのだろうか。設備から見ると30~40年ほど前までは住んでいたのではないだろうかと思われる。梅が咲いていた。登っていくと崩れた廃屋もあり屋敷の石垣だけが残っているところもある。かつてはこの集落に数軒があり、宝暦4年(1754年)に大山祇神社を建てたという。集落の西方にある西山に向かって広くて丸い尾根を15分ほど歩く。この山域は高木の広葉樹が多く葉を落とし、冬枯れの木々の中は明るい。ふわふわした枯れ葉を踏んで歩く感触は気持ちよい。曇り空だが時々日が射した。集落に戻り山頂に向かう。40分ほど登ると635mの四阿と三角点のある山頂に着いた。ここからも山頂から西に向かって10分ほど歩くと展望台があり、東の毛無山の山塊、身延山の方角が望めた。山頂に戻り四阿で一休みして下山した。枯れ葉で滑りやすい道を一気に下り、麓の道路を歩いて甲斐常葉駅に着く。20分ほど待ってワンマンの身延線に一駅乗り下部駅に帰った。一回り5時間弱、6.6キロ、累計の登り590mだった。友人に教えてもらった山でとてもいい山だった。日曜日だが3人ずれの1パーティに会っただけの静かな山を歩いた。

2月18日 湖西連峰:座談山  根田

■二川登山口10:30-11:30座談山12:00-12:30立岩駐車場

★陽気にあたたかったので暇湖西連峰の末端の座談山にトレーニングで行ってきました。いつもの立岩の裏手に駐車。自転車で二川自然歩道経由して末端である二川登山口にテボ。松明峠まで行ったことがあるがその先はいったことがなかったので、とぼとぼと歩きました。2つ目の鉄塔を過ぎて歩いたのですがなぜかまた2つ目の鉄塔にもどってしまいました。気合入れなおして、5つ目の鉄塔を数えて座談山へ。天候は曇り、人が多い。浜名湖を眺めて、雨がポツポツきたので直接駐車している立岩裏に下り。自転車を回収して帰宅。春先陽気でしたがウグイスまではまだ鳴いていませんでした。 整備された道でした。

2月23日~24日 八ヶ岳連峰:赤岳  高本、他1人

■2月23日 11:15 八ヶ岳山荘 駐車場 ⇒ 12:30 赤岳山荘 駐車場 ⇒ 13:00 出発 ⇒ 北沢⇒ 15:15 赤岳鉱泉 テント場 幕営

2月24日 4:00 起床 ⇒ 6:00 登山 開始 ⇒ 文三郎尾根 ⇒ 9:00 赤岳 山頂 ⇒ 9:20 下山 開始⇒ 10:00 地蔵の頭 ⇒ 地蔵尾根 ⇒ 11:15 赤岳鉱泉 テント場 テント撤収⇒12:10 下山 ⇒ 北沢 ⇒ 14:10 赤岳山荘 駐車場 ⇒ 15:00 八ヶ岳山荘 駐車場

★当初の予定では、3連休は根田さんと南沢大滝でアイスをやる予定だった。出発前日の夜、弟から電話で赤岳に登るため今八ヶ岳に向かっていると連絡があった。いつものパートナは都合で来れなくなり、一人で登るとのこと。弟は山経験はあるものの冬山は初心者で単独での冬山登山の経験はまだなかった。急な連絡でその時は無理するなと伝えるだけだったが、翌早朝に連絡を取ると美濃戸口の林道でスタッグし、ロードサービスを呼んで車を引き出したとのこと。八ヶ岳山荘の駐車場に待機させ、やはり心配になり付いて行くことにした。根田さんにはすぐ連絡を取り、アイスのキャンセルをお願いした。八ヶ岳山荘には昼前に到着し、弟を同乗させ、赤岳山荘まで車で入った。天候はどんより曇っていて、雪が降っていた。北沢は新雪が積もっていたが、トレースは明瞭だった。その日は赤岳鉱泉でテントを張り、弟を酒を飲みながら田舎の様子を聞いたり、明日の山行の注意点を説明しながら過ごした。昨晩のスタッグのこともあり、弟は元気ではあったがかなり疲労が溜まっている様子だった。

翌日は打って変わって快晴だった。八ヶ岳の新雪と青空はきれいなコントラストだった。  赤岳には文三郎尾根から登った。弟はゆっくりついてくる。もっと早く歩けと言ったが、それが自分のペースらしい。これでは硫黄岳まで行くのはむりだなと思った。途中、登山道を離れ赤岳主稜を登るパーティがいた。稜線を見上げると、赤岳を目指す登山者が点々と連なっていた。行き交う人達は皆今日の快晴に感動していた。初めての八ヶ岳がこんな快晴で弟は運がいいと思った。目の前には阿弥陀岳、その向こうに御嶽、乗鞍、さらには穂高、後立山から白山まではっきり見えた。高度を上げ稜線に出ると今度は南側の眺望が開けた。南アルプス、中央アルプスが姿を現し、富士山もはっきり見えた。弟は声を上げて感動していた。山頂ではさらに360度の眺望を楽しむことができた。天候も良く、風は強くなく、しばらく山頂に滞在し、山の風景を堪能した。硫黄岳まで行くか?と弟に尋ねたが、もう無理との返事。下山は地蔵尾根を下った。  地蔵尾根の雪の量を少し心配していたが、トレースがしっかりあり、弟も安全に下りることができた。赤岳鉱泉に戻り、一息ついた後にテントの撤収を行い、同じく北沢を下山した。弟は今日の内に帰宅するとのことで下山後はすぐに出発し、諏訪SAでコーヒを飲んで分かれた。急な山行になってしまったが、これが弟との初めての冬山だった。たまに冬の低山を登っているのは聞いていたが、どれだけ山の体力があるかは知らなかった。歩くペースは速くないが、慎重には登っていた。ただ、もっと高い山に行くには体力をつけろとアドバイスしておいた。

2月27日・28日 榛名山・赤城山  苫米地、小野田

■2月27日 静岡発5:00=佐久経由=9:20榛名湖畔着=高崎市営駐車場10:05…10:10登山口…10:30硯岩分岐…10:40硯岩…10:45硯岩分岐…11:40掃部ヶ岳山頂…12:20硯岩分岐…12:35登山口…12:40高崎市営駐車場=ビジターセンター駐車場13:10…14:00榛名富士山頂駅…14:05榛名富士山頂14:35…14:40榛名富士山頂駅…15:20ビジターセンター=ルートインホテル渋川

 2月28日 ルートインホテル渋川7:20=8:20大沼湖畔:黒檜山登山口P8:50…8:55登山口…9:15猫岩…9:40富士山展望台9:45…10:30山頂分岐…10:35黒檜山山頂…10:45絶景スポット…10:55黒檜山山頂…11:05黒檜山大神…11:10絶景スポット11:15…11:45大タルミ…12:00駒ヶ岳12:10…12:55登山口…13:10黒檜山登山口P13:30=佐久経由=18:30静岡着

★関越道を走って谷川岳など上越国境の山へむかうときに、高崎あたりから正面に見えて来るミニ八ヶ岳のような山が榛名山、やがて利根川をわたって右手の大きな山が国定忠治で有名な赤城山だ。赤城山の霧氷を見たいという小野田さんのリクエストを受け、百名山と二百名山を二日がかりで登る上州遠征を企画した。榛名山も赤城山も山中に火口湖を抱く二重火山で、最高峰は榛名山が1449ⅿの掃部ヶ岳(かもんがだけ)、赤城山は黒檜山(1828ⅿ)でいずれも外輪山の一角である。標高からわかるように赤城山の方がワンサイズ大きい。首都圏から近く、箱根のようにともに観光地化しているようなので、できるだけ人気の少ない積雪期に登りたかった。当初は21日・22日の予定だったが天候不順のため延期して実施した。強い冬型で上州の空っ風の洗礼を受けたがなんとか好天に恵まれて所期の目的を達することができた。

 第一日:佐久経由で榛名湖へ向かうが、小諸付近から碓氷峠を越えるまで吹雪になったのには驚いた。榛名湖への登りではアイスバーンで車が1台立往生していた。真冬の榛名湖はひっそりとしていてほとんど人気がない。困ったのはどこの公衆トイレも冬季閉鎖中だったこと。湖畔を一周してようやく一か所開いているトイレを見つけて駆け込んだ。掃部ヶ岳登山口近くの高崎市林間学校榛名湖荘手前の市営駐車場に駐車する。他に車はなかったが、すぐ先の小さな駐車場に1台深谷ナンバーの車が停まっていた。駐車場でも積雪は10㎝近くあった。ツボ足で登山口へ。積雪は30~60㎝だがトレースがあるので助かる。すぐに硯岩との分岐に出る。ところどころ凍結しているので注意しながら登ると間もなく榛名湖と榛名富士を見下ろす岩の上にでる。榛名湖は完全凍結しておらず氷上に釣り人は皆無だ。分岐にもどり掃部ヶ岳へのトレースをたどる。ところどころ急登もあるが難なく地味な山頂に到着する。山頂よりもやや手前に絶景スポットがあったが、その他は樹林で展望には恵まれない。途中すれ違った2人組は深谷ナンバーの車の方だろう。すぐに下って車で湖畔を対岸のビジターセンターに移動する。ここらは南面で天候も好転してきたため雪が融けてけっこう地肌が出ている。榛名富士はロープウェイもあり箱根の駒ヶ岳のような観光地なので登っても登らなくてもよいと思っていたが、ここまで順調なので登ることにした。単純なジグザグ道をドンドン登っていくが、傾斜がゆるいので思うほど高度が稼げない。ロープウェイ山頂駅は人気がなく殺風景で、山頂にはコンクリート製で紅白のペンキで塗られたお社があった。榛名湖方面の展望はないが、南側関東平野が一望できる。高崎や前橋市街はよく見えたが首都圏や筑波山などは霞んでよく見えなかった。掃部ヶ岳ですれ違った2人組にまたすれ違った。山頂で休んでいると突然普段着のカップルが登ってきて一驚。休業中かと思ったロープウェイは営業していたようだ。風が強くて寒いのでそそくさと下る。雪が消えたあとの土道が滑りやすく気を使った。伊香保温泉に泊まりたいところだが明日も山なので渋川のビジネスホテルに投宿。

 第二日:ホテルの朝食バイキングをかきこみいざ出発。しかし、赤城おろしが身に染みて思わず弱気になる。榛名山より標高が高く、より季節風の影響を受ける赤城山だけにアプローチの道路の積雪量も多いので、思いのほかスピードが出せない。予定より1時間近く遅れて大沼湖畔に到着。積雪が多くて風が強い場合は駒ヶ岳への周回ルートは厳しいので黒檜山往復を想定して黒檜山登山口近くの駐車場へ。先着1台ですぐにもう1台が到着。多くの登山者は駒ヶ岳登山口近くの大洞に駐車しているようだ。積雪量の多さと-7℃という低温に最初から12本爪アイゼンを装着。道路もツルツルだ。4人組の高齢者グループの後ろについて登る。汗をかくと寒そうなので汗をかかない程度にゆっくりゆっくり登る。途中、猫岩では大沼を見下ろし、富士山展望台からは富士山を遠望する。富士山は上半分は雲で隠れていたが。低温のため全山霧氷に覆われて朝日に輝いてシャンデリアの中をいくようだ。そういえば昨日の榛名山では霧氷は皆無で、雪が枝に乗っている状態だった。ところどころ急な登りはあるも難なく外輪山の一角へ。ここから霧氷のシャンデリアの下をしばらく歩くと赤城山最高峰の黒檜山山頂だ。先行の4人パーティーの話では男性2人は83歳と77歳だとのこと。他に若い2人組の女性、単独の高齢女性などさすが百名山だけあって冬季平日でも天気が良ければそこそこの登山者がいる。しだいに天候が好転し稜線の風も思ったほどではないので、当初の予定とおり駒ヶ岳へ縦走。途中黒檜山大神や絶景スポットで景色を楽しみながら大タルミまでくだる。途中で雪に隠れた木道にアイゼンの踵をひっかけて左膝を傷める。しばらく激痛でびっこをひきながら歩く。駒ヶ岳で黒檜山を振り返り、鉄階段まじりの下山路をくだる。積雪量が多いので思いのほか歩きやすく難なく大洞の登山口へ。あとは湖畔の道路をアイゼンで雪を拾いながら駐車場まで歩いて無事ゴールイン。出発が遅かったので温泉はパスしてまっすぐ静岡へ帰る。大沼は北側半分は凍結していて、湖上でワカサギ釣りを楽しむ釣り客も多かった。

 日ごろ気になっていた山を2つ登ることができて満足。小野田さんも気張ってよく歩いてくれた。感謝です。(苫米地)

★掃部ケ岳:車での移動中、吹雪いた時もあったので心配したが現地は曇ってはいるものの晴れ間も出てきた。アイゼンとチェーンスパイクをザックに入れていたが積雪はあまり深くなく、岩つぽい所も雪が適度に積もっていたので、何も付けず気持ち良く登れた。途中から見下ろす榛名湖は部分的に凍り3つの楕円状に開いた水の模様が面白かった。頂上からは湖はあまりみえない。

榛名富士:こちらも浅い積雪でアイゼン、スパイク不要。雪が溶けて土がぬかるんでいる部分は泥だらけになるので滑らないよう注意が必要だった。白雪ではなくぬかるみの土の為か気分が落ち、朝より疲れる。ロープウェイ駅から階段を上ると新しい派手な赤白の神社がありびっくり。お天気はとても良くなり真っ青な空。空気も澄み展望も良かった。(小野田)

 赤城山(黒檜山、駒ケ岳):昨日より今日の方が風は弱まる予報だが外に出ると冷たい北風が吹いていた。風が強かったらピストンにするということで黒檜山登山口近くの駐車場に。そこで氷点下7度。足元も凍っていて、駐車場で12本歯アイゼンを着けた。登山口から急登。雪も榛名山より深い。

岩が多い所もあり階段も多いが雪が良い具合に積もっていて踏み跡もあるので歩き易かった。上部では樹氷が付いた林が続き青空を背景に実に美しかった。寒いからこその光景だ。上着と合羽を着て、風が吹いていたのでフードもほぼずっと被っていた。だがそれ程酷い風ではなかったので歩行中はあまり寒さを感じずに済んだ。赤城山頂上と絶景スポットから景色を眺めた後、駒ケ岳にも行く事になり嬉しかった。稜線から急坂をかなり下ってまた登り。稜線にも木が生えていたり少し下をトラバースするので風は殆ど無く気持ちが良かった。駒ケ岳頂上はあまり広くない。写真を撮ってすぐ南の細い稜線へ下山。広い雪原に出て10分位すすむと大沼への標識がある。鉄の長い狭い階段を下って登山口に。そこから車道を20分程歩いて車に戻った。

 榛名山も赤城山も登りたいと思っていたが雪のある一番美しい時期に良い条件の下で楽しく登れて本当に良かった。いつものことながら、計画を立て1人で運転もして下さった苫米地さんに感謝します。(小野田)

2月28日 愛鷹連峰:越前岳(須山山神社から往復)  加藤

■自宅6:00=6:35須山山神社P7:00…7:35富士見峠7:45…10:00越前岳10:20…11:30富士見峠…11:55須山山神社P12:00=12:35自宅

★自宅を6:00に出発し、須山山神社駐車場に6:35着。道路には雪がなかった。7:00に歩きはじめ、富士見峠7:35着。雪が積もってきたので簡易アイゼンをつけて登り、越前岳頂上へ10:00着。東京からきたというアマチュア無線を楽しんでる2名の人とか、月何回か登りにくる地元の80代のおとうさんに会った。10:20に下山しはじめ須山山神社駐車場に11:55無事下山できました。下山途中で女性2名と男性4名に出会いました。