令和5年度 第24回定例会ニュース


3月16日 荒船山  苫米地、小野田

■静岡発 5:00⇒ 7:50内山峠8:20…9:15鋏岩修験道場跡…9:50一杯水…10:15艫岩避難小屋10:25…11:10荒船山(経塚山)11:20…12:00艫岩避難小屋12:20…12:45一杯水…13:05鋏岩修験道場跡13:10…13:55内山峠14:30=17:30静岡着

★内山峠への道は雪道だった。先着2台。登山道は下部の南斜面は一部土が出ていたほかは雪道で、山頂部台地では踏み跡を外すと膝までもぐる。登山道はとてもよく整備されていて歩きよい。危険個所は2、3か所あるが、いずれも短く高度感もなく、はしごやお助けロープ、鎖があるので心配ない。特異な山容で昔から気になっていた。予報どおり陽光あふれる一日になり、のんびりと雪山ハイクを楽しんだ。かつて先人の大島亮吉は「三月の夕暮れにこの荒船の蒼い雪と黒い岩とで眼のうえに突き立った姿を見た。そして、それには夕日の薔薇がまだちらちらしていた。低いけれど、なんとなく高く、おそろしく見えた。このように船のように見えるのは上州側から見た時のみで、信州側から見れば、この荒船もただ頂上が一直線に長い、あまり見栄えのしない山だ。」と記した。今回は信州側からの登山だったので、大島のいう「巨きな難破船の朽ちたように、または屏風をめぐらした、古びた城墟のように、怪奇な荒船の山姿」を眺めることができず残念だった。(苫米地)

★遠くから見るとテーブルマウンテンだがその台地に行くまでは意外にアップダウンも多かった。登山道から鋏岩の細い氷瀑が見られ、鎖の着いた急な岩場もあった。避難小屋前の艫岩展望台から左に絶壁、前には浅間山が見えた。雪の上に木の影が描く縞模様が美しい。長い平担な広々とした林を過ぎてから頂上直下は急な痩せ尾根。そこを抜けると石の社がある狭い頂上に出た。苫米地さんは10分位前に着き凍えていた。確かに動いていると寒くないが止まっていると寒くなる程の気温だ。毎回申し訳ない。

 朝からずっと快晴で殆ど風も無く、展望も良い素晴らしいお天気に恵まれ幸福感一杯。荒船山は想像以上に変化に富み面白い山だった。別の季節にも登ってみたい。駐車場からチェーンスパイクを着けて歩いたが左側がずれて外れそうになるので何度も直さなければならなかった。初めに注意して真っ直ぐきちんと着けるべきだった。(小野田)

3月17日 小倉山  小野田、他2人

花好き仲間とザゼンソウを見に行った。小倉山の麓にザゼンソウ公園があり入口から数分の樹林の中に群生地。沢山咲いていた。咲き始めは緑色でほぼ2株ずつセットで出て来る事を初めて知った。花をゆっくり見てから裸木の林のなだらかな斜面を登り、分岐から先は急登になって小倉山に着いた。木造の展望台から山々が見えた。ここまで1時間もかからない。分岐に下り上条山を通り上条峠に。そのすぐ上の見晴らしの良い所で45分ランチ。昨日に続き無風で暖かい日でのんびりできた。峠から西の道を下った。歩行距離は4.7km,高度差は360m。

3月20日~21日 北八ヶ岳:高見石・中山  苫米地、他23人

■3月20日 静岡発7:00=貸し切りバス=10:00渋の湯手前約1㎞10:30…11:00渋の湯11:10…13:10賽の河原…13:35高見石小屋…14:25青苔荘(幕営)

3月21日 青苔荘6:20…7:00高見石7:25…8:45中山…9:10中山峠…9:35黒百合ヒュッテ(雪訓)10:20…11:40渋の湯…12:00渋の湯手前1㎞12:45=13:30小淵沢「延命の湯」15:00=17:20静岡着

★低気圧が本州を通過し、寒気が流れ込み初日は荒れ模様で、気温も厳寒期なみに低下した。翌日は朝から晴れたものの、北からどんどん雪雲が飛んできて空を覆ってしまい、時折晴れ間がのぞく程度だった。貸し切りバスは渋の湯までは入れず、手前1kmから徒歩で往復した。けっこう新雪が降ったので初日の賽の河原では強風でトレースが完全に埋まっていて、先頭は深いラッセルを強いられた。翌日は高見石小屋から中山までは軽めのラッセルで、中山からはトレースばっちりでした。

高校山岳部の合宿帯同も今年度はこの春山合宿で終わり。あいにくの低気圧と寒波で春山ののんびりムードは消し飛び、真剣モードの合宿になりました。風の冷たさ、雪の眩しさ、力を合わせてのラッセルにテンバの圧雪などなど、厳しかっただけに青苔荘の暖かトイレ、黒百合ヒュッテからの陽光とトレースはありがたかったことでしょう。これといったピークは踏めなかったけれど、きっと高校生たちにはいつまでも記憶に残る山行になったことでしょう。

3月22日 愛鷹連峰:位牌岳  加藤、小野田、小田

■富士駅北口7:20=8:15須山山神社P8:25…8:55東沢…10:25前岳…11:25位牌岳12:00…12:50前岳13:00…14:00東沢…14:30須山山神社P=15:30富士駅北口

★富士駅で小野田さんと小田さんと合流し、7:20須山山神社駐車場へ。8:25出発。林道をしばらく歩き大沢を渡り東沢へ。自然林の中を進んで急登の北尾根を砲音に励まされ高度をかせぎ、10:25前岳へ。本峰にとりつき雪をふみしめ頂上11:25に登りました。天気もよくゆっくりし、2名の方とあい、同じ道をくだり山神社駐車場へ14:30に無事下山しました。(加藤)

予定を変更し参加させて頂いた。先月入会の小田さんと初めての山行。前岳まで雪は殆ど無かった。上るに連れ残雪も増えたが歩くのに支障はない。位牌岳北面直下だけ雪が厚く残り少し硬かったので注意が必要だった。歩き始めの林道は寒かったが気温が上がり上着を着ないでも暖かく心地よかった。快晴、無風の素晴らしいお天気で間近に真っ白く大きな富士山を見られた。南アルプスもくっきり見えた。頂上ではのんびり富士山を見ながら日向ぼっこ状態だった。極楽極楽。こんなに良い日に登れて嬉しかった。(小野田)

★山岳会2回目の山行となる日帰り登山、天気良好、風もなく、最高の登山日和であった。富士駅改札で加藤さん、小野田さんと合流し、車で愛鷹連峰北側の山神社駐車場まで1時間弱で到着。車は1台だけで、静かな雰囲気と清々しい朝の感覚が肌で感じ取れた。加藤さんの先導で、登山口まで向かうが、自分ではどうルート取りするのかまるで分らない。よく見ると銀と赤のテープが要所の木に縛ってあり、誰かが皆の為にやってくれて有難いですねと加藤さんに話すと、なんと加藤さん自身が以前付けたものだと聞き、驚きが隠せず笑ってしまった。目印の数も半端じゃなく、これを一人でやったのかと思うと、心ある山岳会員の姿勢に唯々感嘆するばかりである。加藤さん小野田さんとの会話で、どこも山が段々と崩れてきていて、山岳会員で登山道を整備しようにもなかなか難しいのが現状だと話を聞き、人知れず山を守る山岳会の取り組みに尊敬の念がこみ上げた。尾根沿いに上り進めると、トレッキングポール、ペンライト、ポール用リストバンドが落ちていたので、帰りに拾って帰ろうと3人で笑って話したが、帰り道では全然気づかずに下山してしまった。道も狭いから目立つし、気にはしていたはずなのに、視線の角度が違うとこうも気付かないものかと3人で笑った。登山口から前岳経由の位牌岳までは約3時間、8時30分から登って11時40分には位牌岳頂上に到着し、景色を眺めながら昼食を取った。富士山には雲ひとつなく雪化粧が綺麗で、富士市街も一望できる最高の景色であった。下山時刻は14時30分、疲れもなくあっという間の6時間だった。車や電車の道中で、2人から色んな話を聞かせて頂き、行きたい場所や楽しみ方の幅が増えたのも大きな収穫だった。愛鷹連峰はまだまだ色んな山があるので、また次の機会を楽しみに自分なりの準備に励もうと思いながら帰路に就いた。加藤さん、小野田さん、気持ちの良い一日を有難うございました。(小田)