令和6年度 第10回定例会ニュース


8月1日~4日 北アルプス:槍ヶ岳  苫米地、他25人

■第1日目:静岡発6:00=🚌=11:30上高地12:00…14:30横尾

  第2日目:横尾5:15…6:55槍沢ロッジ…8:10大曲…11:25殺生ヒュッテ

  第3日目:殺生ヒュッテ5:15…5:40槍ヶ岳山荘5:55…6:50槍ヶ岳…8:00槍ヶ岳山荘…9:20千丈乗越…11:25左俣乗越…12:10硫黄乗越…13:00樅沢岳…13:25双六小屋

  第4日目:双六小屋5:05…6:00弓折乗越…6:40鏡平…9:15小池新道入口…9:30ワサビ平…10:40新穂高温泉=🚌=ひらゆの森♨=🚌=17:30静岡着

★この夏も高校生の夏山合宿に帯同しました。総勢26人の大所帯ですから、おのずとコースが限定されてしまいます。テント場が確保できるかどうかがポイントになります。予約制ではなく、広いテント場が必要です。昨年は北アルプスだったので、今年は地元の南アルプスに登りたかったのですが、予約が出来なかったそうです。河童橋~明神間は左岸ルートが通行止めで右岸ルートを通行しました。槍沢の崩落箇所はしっかりした桟道がつけられていて問題ありませんでした。槍の穂先の登降、西鎌尾根の下降路での鎖場通過では、大人数なので思いのほか時間がかかってしまい、特に槍の穂先では後ろの登山者を渋滞させてしまいました。13人ずつの2班にわけて5分差をつけて行動しました。ともあれ4日間の好天と顧問の皆様のご苦労と高校生たちの頑張りに拍手です。

8月3日 白山(平瀬道)  高本

★天気もよく暑かったです。雪渓の雪は以前に比べだいぶん小さくなっていました。

8月3日~4日 北アルプス:乗鞍岳  小野田、他3人

★花も一杯、熊も散歩。好天微風私たちだけの静かで快適な頂上でした。三本滝も良かったです。

8月6日 富士山  加藤

★予定通り田子の浦海岸を12:00出発して広見町入口信号機14:50着。雨が降りはじめカミナリも鳴っているし明日の天候も不安定なのであきらめ帰宅しました。またのチャンスを狙います。

8月10日~12日 北アルプス:奥穂高岳南稜~北穂高岳   高本

★予定を一日早めました。奥穂南稜は緊張感を強いられるルートでしたが、なんとか無事突破できました。今日は景観を楽しみながらのんびり歩きました。北穂から涸沢経由で下山しました。

8月12日 水窪100山:夏焼山(651.8)  杉山、安陪

★杉山さんは、「水窪100山」という山々を積極的に登っている。どんな山だろうと思っていた。杉山さんの当初の計画は、向市場駅から飯田線に乗って、大嵐駅へ。そこから歩きだし、2㎞近い夏焼隧道を通って、夏焼部落、夏焼山、覗山、クロテ山、ボンガ塚、カンカケ峠、池の平峠、池の平、亀の甲山を登って向市場駅に戻るという総距離15㎞以上のコースだった。この距離を日帰りするので、ある程度歩きやすい道だろうと思い、杉山さんに同行をお願いした。道は、私が想像していた以上の悪いものだった。人の歩いた形跡が判る程度で、獣道もある。落ち葉で覆われており、トラバース道などはかなり急傾斜のところについている。夏焼山から覗山へ向かったが、相変わらず道の状態は良くない。杉山さんは行けるかもしれないが、その日は熱中症アラートも出ており大変暑かった。私はこのまま行くと窮地に陥ってから、行くか、戻るかを判断しなければならない場合になるかもしれないと思った。無理は禁物と思い、杉山さんに引返すことを提案し、杉山さんの同意を得て、引返してきた。(安陪)

★飯田線は本数が少ないので待ち時間がハンパない。お盆のせいか山奥にも意外に観光客がいた。廃村マニアみたいな人たちだろうか。(杉山)

8月13日 西沢渓谷  小野田、他3人

★避暑のつもりが歩行中は暑かったです。ありがとうございました。

▲8月13日~14日 笛吹川東沢釜ノ沢東俣  苫米地、堀部、田島、他1人

■第1日目:静岡発4:50=🚙=6:40西沢渓谷P7:08…7:48二俣吊橋…9:58山ノ神…10:57乙女の滝…11:16東のナメ沢出合…11:52西のナメ沢出合…12:51釜ノ沢…14:30両門ノ滝…17:05宿泊地(1,740ⅿ地点)

  第2日目:宿泊地6:08…10:16甲武信小屋…10:54戸渡尾根分岐…12:33近丸新道分岐…14:40徳ちゃん新道登山口…15:08西沢渓谷P=🚙=笛吹の湯=🚙=18:30静岡着

★猛暑下のお盆休み。本来なら南北アルプスの高峰で快適登山といきたいところ、昨今では小屋だけでなくテント場さえ予約制が多くて自由な登山計画が立てられません。こういう時には沢で納涼にしかず。9月に恋ノ岐に入る予定だったので足慣らしとして笛吹川東沢釜ノ沢西俣を歩くことに。東俣は若い頃には何度も歩いたけど、なぜか西俣に入ろうとするといつもアクシデントが起きて結局いつもの東俣へ入ってしまうパターン。で、結局今回も悪天予想などでいつものパターンにハマってしまい残念しごく。結果的には二日目の昼前から雨と雷に断続的に見舞われたので、東俣への進路変更は正解だったのだが。それにしても若い頃にはノーザイルでこなせた箇所も、ザイルやお助け縄に頼ること多く、より謙虚な山行を心掛けねばと反省しきり。リードとビールの歩荷でお世話になったIさん、足の爪割れに耐えて殿で頑張ってくれた堀部さん、行きかえりの運転をお任せした田島さんに感謝です。(苫米地)

★笛吹川水系東沢釜ノ沢東俣は過去に二度ほど訪れており、沢登りの魅力に溢れた名渓です。西沢渓谷の遊歩道を30分ほど歩いて東沢に入ります。鶏冠谷、ホラの貝のゴルジュを荒れた登山道を河原に降りながら進むと山の神。今回は山の神の手前から入渓。ゴーロ歩きが続くが重荷が邪魔して中々進まない。右岸に乙女の滝、左岸に東のナメ沢、さらに右岸に西のナメ沢が出て来て楽しめるが小雨から中雨になってテンションは少し下がる。釜ノ沢に入り魚止の滝はザイルを出してもらう。千畳のナメはいつ来ても素晴らしいナメで楽しく歩ける。すぐに両門ノ滝、本日のハイライト、思わず水に入りバンザイ!予定では西俣だが、ここまで時間がかかったのと明日の予報が雨に変わったので東俣に変更する。両門ノ滝から登って泊り場へ。今回はタープを使い雨が降らないことを願って就寝。翌日は朝から曇り。ツメの急登をあえぎ甲武信小屋のポンプに到着。重く、痛む足を引きずり中雨の中、徳ちゃん新道を下りました。今回はずっとトップを行きリードしてくれたIさん、リーダーの苫米地さん、最後まで付き合ってくれた堀部さんに感謝です。(田島)

★手指の骨折がまだ治りきっていなくて心配だった。そちらはたいしたことなかったが他の指を捻挫してしまった。天候はイマイチだったが素晴らしい沢で楽しめた。タープで寝るのは初めてだったが意外に快適だった。鹿の気配があったが熊も虫も出なかった。幕場は湧き水がありとても良い場所だった。山から下りると足指の爪が剥がれていた。(堀部)

▲8月20日 水窪100山:覗山(のぞきやま:976ⅿ)、ボンガ塚(943ⅿ)  杉山、安陪

★夏焼山の経験から、真夏にこの山域に入ることは、暑さ対策が必要である。そこで今回は、偵察を兼ね、午前中には確実に下りられる無理のない計画で臨んだ。先回と違い、台風の影響で雨だった。大津峠のトンネルまで車で行き、雨が小降りになるのを待って出発した。クロテ山の登山口にはお助けロープが付いていた。初っ端から滑りやすい急登である。道は夏焼山と同じような印象であった。2回この山域に入ったが、ここはハイキング道ではないということ。痩せ尾根もあり、読図、ルートファインディング能力が必要で、また林道が延伸しているため、安全のために8㎜ザイルと下降器は持って行った方が良い山域であるということが判った。杉山さんのすごさも感じました。ありがとうございました。(安陪)

★水窪100山は100山とはいっても峠も含まれている。公的なものではなく、もちろん登山道が整備されているわけではない。ユニークな名前の山が多いのが魅力で、今回のボンガ塚などはアイヌ語という説がある。前回の夏焼は焼き畑からついた名前らしい。たしかに焼き畑のあとがあった。(杉山)