令和4年度 第13回定例会ニュース


10月8日 愛鷹連峰:越前岳、呼子岳     加藤

■ 十里木高原P6:00発…6:30馬ノ背…7:45越前岳…8:25高場所分岐…8:40呼子岳8:55…9:10高場所分岐…9:50越前岳…10:40馬ノ瀬…11:05十里木高原P

 曇り空の中を登りはじめると平坦地になる、そこが馬ノ瀬で北に富士山、南に富士市内、田子ノ浦海岸も遠望できた。これより広葉樹林の中をひたすら登ると越前岳になり頂上からは富士山や駿河湾が見えた。呼子岳へは南に向かい尾根道を下ったり登ったりを繰り返すと勢子辻につながる高場所分岐にでた。呼子岳へはひと登りで頂上になる。頂上からは南に大岳がよく見えた。きた道を十里木高原に下山した。呼子岳頂上付近には、トリカブトの花が咲いていました。土曜日だったので越前岳までは多勢のハイカーと会いました。

10月8日~9日 穂高連峰:南岳     高本

新穂高駐車場3:05発…6:50 槍平小屋7:10…10:16 南岳小屋10:30…13:00 槍ヶ岳山荘13:30発…15:40 槍平小屋16:10 …19:23 新穂高駐車場  標高差 2,034m、新穂高⇒南岳 7時間11分、南岳⇒槍ヶ岳山荘 2時間30分、槍ヶ岳山荘⇒新穂高                             

 南岳西尾根ルート:南岳新道を登り南岳へ、そこから稜線上を歩き槍ヶ岳に向かい、飛騨沢を下って新穂高に戻った。翌日は雨の予報だったので、1日の往復計画を立て、テントを担がず、スピード重視の軽装の登山にした。当初は南岳まで登って往復する計画であったが、思ったいたよりも早く南岳に到達できたため、槍ヶ岳まで行くことにした。

新穂高駐車場を未明の3時に出発した。このルートは冬しか歩いたことがなかったので、雪がない分時間を稼ぐことができた。林道を過ぎ、滝谷小屋付近まで来ると明るくなってきた。槍平小屋から南岳新道に入り、少し登って南沢を渡り西尾根に取り付いた。いきなりの急登だった。昨日までの雨で足元も悪く、鎖場、梯子、岩場では慎重に登らないと滑ってしまいそうだった。この日の状況では、登りより下りの方が大変だったと思う。ただ、急登だったおかげで高度は稼ぐことができた。2631mのピークを過ぎると森林限界も越え、なだらかな尾根に変わった。しかし、勾配は急ではなくなったが、稜線は岩場が多くなった。2700m付近では夏道のルートは岩場を避けるため一旦尾根から外れ、南沢カールをジグザグに登り、また尾根に戻ることになる。この岩場はマッチ箱と呼ばれる尾根上に突起した岩があり、冬季は一番の難所になるらしい。近くでこの岩を観察してみたが、両サイドは切り立っており、雪がなくても出来れば通りたくない箇所だった。尾根に戻ると後はなだらかな広い尾根を目印に従って登れば、南岳小屋に到達した。空の雲行きは怪しくなって来たが、まだ10時過ぎだったので予定を変更して槍ヶ岳まで行くことにした。稜線は南岳、中岳、大喰岳の三つのピークがあり、特に中岳の登りはきつかった。下りの時間も気になりだし、槍の穂先に登れるか不安になってきた。焦ると足が重くなる。思っていたより時間と体力を消費した。飛騨乗越まで来たときはこのまま下ろうかと思ったが、とにかく小屋まで行くことにした。この時点で穂先への登頂は半分あきらめていたが、やはり小屋に到着して頂きを見上げると登りたくなる。さぁどうしようかと思案しつつ、急激に腹が空いてきたので小屋でカップラーメンを食べながら残り時間を計算した。夕方には雨の予報だったので早く下りたかった。するとポツポツと降り出したかと思うと、雨が雪に変わった。穂先から下ってくる人を見ると難儀しているようだった。これではダメだと思い、ようやく下る決心ができた。その後は長い飛騨沢のルートをただひたすら下った。途中で雪が雨に変わり、ずぶ濡れになった。槍沢小屋に到着し、暖かいお茶を飲み、身支度を整えた。ここまで下れば一安心だった。一休みした後、すぐに出発した。ゴロゴロした石には難儀したが、道がなだらかになり、先を急いだ。まだ足元が明るいうちに白出沢に到着できたことは良かった。後は林道をヘッドライトをつけ、新穂高に向かってまたひたすら歩いた。既にどっぷり暗くなっていたが、なんとか新穂高駐車場に戻ることができた。

一日で歩いた時間は約16時間だった。一日でこんなに歩いたことは今までなかった。しばらく山を休んでいたが、歩く体力は戻って来たと実感できた。

10月13日~14日 中央アルプス:木曽駒ケ岳、宝剣岳   小野田

13(木)高曇 菅の台8:05=バス=8:35しらび平~ロープウェイ~9:10 千畳敷駅10:10…11:00乗越浄土宝剣山荘11:30…12:20駒ケ岳13:15…14:35濃ケ池分岐…14:50濃ケ池…15:35駒飼ノ池…16:10宝剣山荘 

14(金)快晴 宝剣山荘6:00…6:20宝剣岳…7:00~20休憩…7:25三ノ沢分岐…7:40極楽平…7:50島田娘9:55…10:20三ノ沢分岐…11:00宝剣岳11:10…11:35宝剣山荘12:10…12:50千畳敷…13:20千畳敷駅~しらび平=駒ヶ根駅15:45==岡谷==甲府==21:00静岡

★千畳敷の紅葉は終わっていたが山の景色が見たくて出かけた。前日駒ヶ根に泊まり翌日は宝剣山荘に泊まるという余裕のあるのんびり山旅にした。1人なので好天弱風が必須でこの日を選んだが残念ながら13日は高曇り。だが駒ケ岳頂上から360度の展望を楽しんだ。その後、濃ケ池に寄ったが遠くて他に誰も歩く人は無く不安だった。夕焼けが素晴らしかった。夜通し頭痛がしてよく眠れなかった。朝も気分が冴えず食欲がない。宝剣岳に向かったが誰もいなくてまた不安になった。数回登った事があるので安全だと分かっているのだが。濁沢大峰の方に下ったが同じく急な岩場が三ノ沢分岐近くまで続き不安も続き、不安でいる事が嫌で何度もやめたくなった。島田娘まではなだらかな稜線。その少し先から連続するアップダウンを見てすっかり気持ちが萎えてしまい、進むのはやめた。時間もありお天気も素晴らしいのにどうしてこんなに気力が失せてしまうのか。島田娘の岩に座り2時間飽きる事なく景色を眺めていた。まだ早いので下山するのは勿体ない。人々が宝剣岳に登って行く姿も見え、暖かく気持ち良くて、また岩場を登りたい気持になった。今度は楽しく登り、宝剣山荘に忘れた帽子を取りに行った。伊那前岳に行こうと思っていたがガスが出て来たので下山する決心がつき下った。やはり私は1人だと不安が勝り楽しめない事が多いなと思った。1人で登山できる人達を尊敬するし羨ましい。

10月16日 日光:男体山     苫米地、他1名 

矢板5:00発=5:50日光二荒山神社中宮祠駐車場6:357:20四合目…8:40八合目…9:15山頂10:1010:50七合目…11:55三合目…12:35日光二荒山神社中宮祠駐車場着13:0014:00矢板着

栃木に行ったついでに息子をさそって男体山に登ってきた。矢板から高速道路で宇都宮を経由するとアクセスがよい。いろは坂周辺はまだまだ紅葉には早かった。予報は曇りで期待していなかったが、中禅寺湖畔に着くとよく晴れていた。中宮祠駐車場は7割がた埋まっていた。中宮祠の社務所で登山カードを記入し、入山料¥1,000と引き換えにお札をいただく。WCは神社の外でペーパーはなく自販機で販売している。山中にはWCがないので済ませておくとよい。一合目から二合目までは石段がつづく。三合目までは樹林の中を直線的に登ってゆく。コニーデ型火山の裾野独特で、傾斜はゆるいがけっこうキツく感じられる。林道へでたところが三合目で、しばらく舗装された林道を二、三回折り返して登ると、石鳥居がある四合目だ。ここから再び山道に入る。避難小屋がある五合目を過ぎるとゴロゴロした岩道となり、一歩一歩膝を高く上げての苦しい登りとなる。ただ、標高をガンガン稼いでいく感じで気持ち良い。はるか下方に中禅寺湖が樹林の合間からのぞいたりする。七合目の避難小屋を通過し、八合目の少し手前の赤い鉄鳥居でひとやすみ。ここまで約2時間である。小さな社がある八合目を過ぎてしばらく登ると緩傾斜となり、富士山のような砂礫地の登りとなる。樹林帯を抜けると山頂はもうすぐである。左眼下には中禅寺湖が輝き、前方には戦場ヶ原をへだてて日光白根山が見えてくる。山頂部は火口の南端で広く、奥宮の社、二荒山大神神像、最頂部には太刀のオブジェなどがある。北側は快晴で、女峰山、大真名子山、太郎山、小太郎山が連なり、山裾は黄葉に彩られて美しい。いつか縦走したいと思わせる山並みだ。西方、日光白根山の背後には尾瀬の燧ヶ岳が覗いている。頭をめぐらせて東側、南側は一面の雲海だ。だれかが「富士が見える!」と叫んでいる。たしかに遥か南、雲海のかなたに絶海の孤島のように浮かぶ富士が見えた。思わず合掌!稜線を西に少し下って太郎山神社まで足を伸ばす。戦場ヶ原方面は秋色に染まっていたが、中禅寺湖畔はまだまだだ。下りは8合目からの岩ゴロゴロ帯が歩きにくく、意外に時間がかかった。六合目付近の紅葉が盛りで素晴らしかった。下山してみると雲海が中禅寺湖まで流れ込んで湖畔は五里霧中だった。観光客には悪いが、今日は汗をかいた者にしか味わえない雲上の絶景を堪能できた。。華厳の滝周辺は激混みなので裏道から第一いろは坂を下る。これまた激混みの東照宮方面を避けてそのまま日光宇都宮道路、東北自動車道で渋滞なしに矢板の日帰り浴場へ向かった。思ったより登りやすい山だった。