7月14日 富士山 堀部
★ 月末の集団登山の下見とトレーニングを兼ねて登ってきた。富士宮口五合目から往復した。よいペースで登ることができた。
7月15日~17日 白山:美濃禅定道 高本
■7月15日 石徹白登山口 前泊
7月16日 登山口4:20 ⇒ 7:00銚子ヶ峰 ⇒ 9:00三ノ峰 ⇒ 10:50別山 ⇒ 13:15南竜山荘
7月17日 南竜山荘4:00 ⇒5:00 室堂 ⇒ 5:30白山6:00 ⇒ 御池周り ⇒7:05 室堂7:30 ⇒ 8:40南竜山荘9:00 ⇒ 11:25別山 ⇒ 12:50三ノ峰 ⇒ 15:10銚子ヶ峰 ⇒ 16:40石徹白登山口
★昔、白山信仰が盛んだったころ白山に向かう道を禅定道と言ったらしい。禅定道は主に三つあり、現在の石川県側から登るのが加賀禅定道、福井県側から登るのが越前禅定道、岐阜県側からの登るのが美濃禅定道。今回、この美濃禅定道を歩き、白山に向かった。石徹白登山口の駐車場で前泊し、翌朝早く出発した。最初は石段が石徹白の大杉まで続いていた。深い森林の中の登山路を進む。空はまだ曇っていたが、気温が高く、蒸し暑かった。神鳩社まで来ると立派な避難小屋があった。
銚子ヶ岳辺りまで来ると視野が広がってきた。あいにく空は曇りで展望がなかったが、その尾根道は白山まで延々と続いていた。一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山といくつものピークを越えていかなければならなかった。最後の核心は南竜山荘手前の沢への下りだった。せっかく稼いだ高度をここで一気に吐き出す下り道は、なんとかこの谷に橋を渡せないものかと考えるほどだった。沢まで降りてまた登ると開けた高原に出た。そこが南竜山荘の野営地だった。一時過ぎとまだ時間は早かったが、既にテンバはカラフルなテントで埋め尽くされていた。誰もテントを張っていない草の生い茂るテンバを見つけ、草を均してテントを張ったその後、南竜山荘で受付を済ました後、ちょっと早いが冷たいビールで喉を癒した。
翌朝起床後、白山頂上に向かって出発。トンビ岩コースを登って室堂まで上がり、白山神社の鳥居をくぐった後は石段を登って頂上に到達した。ご来光を拝んだ登山者も多くいたみたいで下ってくる人も多かった。頂上でしばらく小休止。空は昨日の曇り空が嘘のように晴れ渡っていた。正面に北アルプス、その横に八ヶ岳、さらに南アルプス、中央アルプスまではっきり見渡すことができた。ご来光はさぞかしきれいだっただろうと思った。御池周りコースを下って室堂まで戻り、テンバへはエコーラインを下って戻った。テントを撤収し、後は石徹白に戻るのみ。明るいうちに石徹白まで戻れる時間だった。ただ、帰りのアップダウンには本当に苦しめられた。最初の最大の核心は別山までの登りだった。尾根までが急こう配で尾根に出た後もゆるい登りが続き、別山までが長かった。別山を越えた後もいくつかのピークを越えていかなければならない。昨日とは違い空は快晴、美濃の山々を見渡しながらの尾根歩きは快適ではあったが、強い直射日光がどんどん体力は奪っていった。ただ、時折吹く風は涼しく、ずいぶん癒された。三ノ峰を過ぎたあたり、草刈り機で熊笹を刈る二人組に出会った。聞くと石徹白の人だった。麓から三ノ峰まで登山路を整備するため、熊笹を刈りながら登って来たらしい。毎年、年一回行っているという。もう作業は終了し後は下山するだけの様子だった。ただ、長い草刈り機を担いでバランスを取りながら、まだまだアップダウンが続く尾根道を帰るのは大変そうだった。その後、ピークを過ぎるたびに自分の歩くスピードが落ちていくのがよく分かった。最後の銚子ヶ峰を越えるころには、本当にたどり着けるか怪しくなるほどバテバテだった。なんとか石徹白登山口まで戻って来られたが、行きも帰りも時間にそんなに大きな差はなかった。
古道と呼ばれる道はしっかりしている。この美濃禅定道も同様で何百年も人が歩き続けてできた道だと実感できた。今回久しぶりの山行で歩き易いルートを選んだつもりだったが、体力的には本当にきつかった。日々のトレーニングがいかに大事か痛感した。
7月15日~18日 北八ヶ岳 赤石、鈴木、安陪、他1人
■7/15 静岡==稲子湯→しらびそ小屋→本沢温泉
7/16 本沢温泉→夏沢峠→オーレン小屋→根石岳→東天狗岳→白砂新道→本沢温泉
7/17 本沢温泉→稲子湯==小海町農産物直売所==松原湖==小海町高原美術館==ロッジ八つ嶺
7/18 白駒池→高見石→中山展望台→にゅう→白駒池
★15日 静岡を7時過ぎに出る。途中141号線に乗る手前で渋滞があり登山口の稲子湯に11時過ぎに着いた。ここに駐車して歩き始める。ゆっくり北八ツの森の中を歩く。北八ツの東側は深い森に覆われている。木々の中は深い緑の苔で覆われている。静かで鳥の鳴き声が時々聞こえる。小屋への作業道のやや広い傾斜の緩い道を歩く。コマドリ沢からは作業道を別れてやや急な道をひと登りするとまた作用道の緩い登りになりやがてシラビソ小屋に出る。小屋の前にミドリ池が拡がっている。一休みしてから本沢温泉のテント場までひと登りした。3時過ぎのテント場は大賑わいだった。
16日 夜中に雨が降った。4時起き5時出発。1時間の登りで夏沢峠へ。天気は悪く深い霧の中で強い西風。硫黄岳に登るつもりだったが諦めてオーレン小屋に下りた。急な下りの後緩くなると小屋に着いた。きれいな小屋だ。登山者が大勢いる。登ってくるひと、これからそれぞれに登るひとで賑わっていた。小屋の前のベンチに座ってコーヒーをいただく。天気は好転しないが根石岳山荘に向かうことにした。稜線に出るとまた強風と濃霧だ。根石岳山荘に入って一休みしたかったが小屋の中は満席で入れない。軒先で風をよけていたが、止む気配がないので歩き出す。小屋の上の台地に点々とコマクサが咲いていて風に耐えているようだ。根石岳をすぎて白砂新道分岐から天狗岳に向かう。急な登りになり岩混じりになる。岩につかまったり鎖をつかんだりで強風に耐えながら山頂へ。山頂には大勢の登山者が登ってくる。西天狗岳の方から、クロユリヒュッテから、中山峠の方からと次々に登ってくる。強い西風と濃霧。岩陰で少し休んでから下る。狭い尾根でのすれ違いなので慎重に下りる。分岐点から白砂新道への下りはやや急なザレ場をハイマツの中に入る。灌木の間を過ぎると木々は大きくなり風もおさまり晴れ間が出てきた。林の中でゆっくり休んでから本沢温泉に下りた。テントをたたんで温泉の小屋泊まりにした。4人で一部屋を借り切になった。茶色の温泉の湯に浸かった。
17日 本沢温泉を後にして登ってきた道を下る。この日の楽しみはみどり池までの間のシラビソの林とダケカンバの林の中の歩きだ。しっとりした苔の道を石の上を踏みながら歩く。湿地には木道がかけられてている。天気は良くみどり池、しらびそ小屋でゆっくり休んで、また歩きじっとりと汗ばんだ頃稲子湯に下山した。小海町まで下りて食事。安陪さんがこの日の宿を探してくれた。翌日登る麦草峠に近い処にあるペンションだ。宿が決まったので小海町を散策することにした。松原湖に行ってみる。湖畔に駐車して湖を一回りする。遊歩道があり途中に公園があり「北風小僧の勘太郎」の歌碑があった。地元出身の人が作詞したという。ボタンを押すと曲が流れ懐かしい歌だった。2キロの遊歩道を歩いた。つぎに「小海町高原美術館」によった。建物は安藤忠雄建築研究所の作品だった。「現代アメリカ美術展」が催されていた。ユニークな建物でユニークな展示だった。カフェもよかった。299号線をのぼって宿に着いた。連休明けの日なので客は僕たち4人だけだ。広い宿を独占した。
18日 白駒池駐車場から歩き出す。この日、堀さんのパーティが同じコースをニュウから登るというので、僕たちは途中ですれ違うように高見石から登った。白駒荘、高見石山荘、中山と火山弾のゴツゴツした登りは歩きにくいがみどりの中気持ちよい。中山展望台の火山弾のたい積地は木々がなく広い展望が得られてゆっくり楽しんだ。真夏の空に山々が霞の中に浮かんでいる。岩にもたれてそよ風に吹かれて、これぞ夏の山の醍醐味だった。中山の山頂は木々の中で標柱のみだった。ニュウへのに下りで堀さんのパーティと会った、ニュウの岩で一休みの後、白駒池に3時ころ戻った。
北八ツ彷徨、または北八ツ放浪という感じの4日間の牧歌的な山行だった。(記 赤石)
★15日(土) 稲子湯~本沢温泉キャンプ場まで
稲子湯の駐車場(900円/3日)から、しらびそ小屋・みどり湖を経由して宿泊地の本沢温泉のテント場へ、テント場は満員状態、どうにか少し斜めでしたが張ることが出来た。女性専用のテント場があった。
16日(日) 本沢温泉~オーレン小屋~根石小屋~東天狗~稲子湯
夏沢峠から硫黄岳に向かう予定でしたが風が強いので止め、オーレン小屋にルート変更。オーレン小屋でコーヒータイムでのんびりした。根石小屋付近では、強風のため待機している登山者で小屋は満員。小屋の前にコマクサが咲いていた。風は強いが居るところもないので天狗岳を向かうことにした。天狗岳では景色は何も見えなかった。白砂新道経由で本沢温泉、今日は小屋泊まり、4人部屋、温泉もあり快適、ただ食事時間が30分でゆっくりできなかった。
17日(月)本沢温泉~稲子湯
下山後、まちの駅こうみで昼食・宿さがし → 松原湖一周歩き(北風小僧の貫太郎の歌詞と歌が流れた)→ 小海町高原美術館(安藤忠雄・イチゴのかき氷)→ロッジ八ヶ峰(八千穂高原の食堂兼、宿泊施設で食事がおいしかった。)
18日(火)白駒池→高見石小屋→中山→ニュー→白駒池
中山展望台の涼しいところでゆっくりできた時間が気持ち良かった。
感想:山登り・地元の人の温かさ・松原湖・美術館、いろんな笑える話など楽しい4日間の八ヶ岳山行となった。(記 鈴木)
★今回の山行は、テント泊あり、山小屋泊あり、ロッジ泊あり、美術館鑑賞ありという高齢者向け夏山合宿だった。稲子湯から歩きやすい道を本沢温泉まで高齢者徘徊(?)しながら歩いた。本沢温泉のテンバは既に多くのテントが張られていたが、本沢温泉から一番遠くの平坦でふかふかした場所にテントを張った。テンバ料は今の時世では良心的な1人1,000円であったが、領収書も発行されず、テンバ料を支払ったというテントマーカーもくれない。払わない人はいないと信じているとのことであった。
7/16 夏沢峠まで快調なペースで行ったが、夏沢峠は強風で、ガスっていた。硫黄はあっさりと中止し、オーレン小屋に下った。オーレン小屋のテンバ料は1人2,000円とのこと。そこから根石小屋に登り返した。私にとって初めてのルートであった。北八ツの良い雰囲気がある。稜線はまだ強風が荒れていて、多くの登山者は根石小屋に避難していた。赤石さんと鈴木さんが冬山に比べれば大した風じゃないという一言で、根石小屋にも入らず、天狗に向かった。天狗の登りの途中から徐々に風が弱くなってきた。しかし東天狗の頂上はガスで覆われていたので、西天狗に行かず、当初の予定通り白砂新道を下りた。ここも私にとって初めてであった。白砂新道下降点からの下降は浮石があり、かなりの急斜面であった。昨年12月の冬山訓練月例で、私はテントキーパーをして行かなかったが、他のメンバーはこのルートで天狗を往復してきた。滑落したら危ない場所と思ったが、赤石さんは、冬山訓練なのでこのルートを使ったと言っていた。本沢温泉泊1人11,000円。食事についてはコメントしない。
7/17 一昨日の逆コースで稲子湯に戻った。計画では、白駒池湖畔でテントを張る予定であったが、下山してから、再度喧騒とした白駒池湖畔にテントを張るのに嫌気がしてあっさりと宿に泊まることに変更した。R141にある小海町農産物直売所に行き、今日泊まる宿を紹介してもらった。隣町の佐久穂町の宿泊施設まで調べて頂き、佐久穂町のロッジをやっと確保できた(高い旅館はあるが、多くが休業中であった)。その後、松原湖湖畔を一周し、それから安藤忠雄が設計した小海町高原美術館に行った。美的感覚のない私には芸術は理解できなかったが、入館料+贅沢なカキ氷を850円で食べられたことに感激していた。その後、白駒池近くの今日の宿 ロッジ八つ嶺に行った。1人8,560円、我々4人だけの貸切で、2部屋用意してくれ、こちらが心配になるほどの料理であった。今日は、山も良かったが、地元の人たちの親切さ、温かさに感動した日であった。
7/18 赤石さんが急遽計画と逆のコースで行くことを決めた。多分、堀様ご一行と確実に会いたいためだろう。このコースは冬、秋、春に何度か来ているが、夏は初めてであった。また縦走路からちょっとはずれている中山展望台に行ったのも初めてであった。両天狗岳が立派に見え、展望台と言われる由来が分かった。苔むした岩の上を歩くのが、手術後初めてであった。滑って転倒するのを恐れながらの歩行となり、久しぶりにストックを使った。いい経験となった。(記 安陪)
ーIn Polite Conversationー
ー礼儀正しい会話でー
7月16日 高妻山・乙妻山 苫米地
■7月15日 静岡発19:00=車=23:00大橋林道登山口P(車中泊)
7月16日 大橋林道登山口P4:10…4:50弥勒尾根入口…6:50六弥勒…8:30高妻山8:45…9:50乙妻山…10:50高妻山…12:00六弥勒12:10…13:30弥勒尾根入口…14:16大橋林道登山口P
★ 天候:晴れ基調だったが、ガスが湧いてそれほど暑くはなかった。東面のルートなので風はあまりなかった。
アクセス:駐車場は15台ほどの広さで、先着が3台だった。
コース状況:最初は牧場の柵の外周を延々とたどる。雨上がりで草の露で靴下までグッショリ。弥勒新道は尾根をほとんど直登するのでタフだが無駄のないルート。雨上がりは泥と木の根がとても滑りやすいので要注意。高妻山への最後の登りも一直線の急登だが、こちらは岩基調。高妻山から乙妻山への下り出しは短いが急。あとは歩きやすく変化に富んだ道で、多種の高山植物を見ることができる。
感想:三連休ど真ん中の百名山は予想通り多くの登山者で賑わっていました。戸隠キャンプ場方面は混んでいそうなので、黒姫山登山口の大橋林道入口駐車場に車中泊し、早立ちを心掛けました。一不動へ登るルートは混雑が予想されるので、六弥勒に直登する弥勒新道のルートをとりました。木の根と泥で滑りやすい急登が続き、修行になりますが、みるみる標高が稼げるのを励みに登りました。高妻山から乙妻山まで進む登山者は少ないですが、静かで様々な高山植物に恵まれてとてもよいルートです。とりわけシャクナゲが咲き乱れている場所が印象に残りました。高妻山からの下りは登ってくる多くの登山者とのすれ違いに時間をとられました。六弥勒に戻ったころにすれ違う登山者もいて、明るいうちに下山できるのかと心配になりました。滑りやすい弥勒尾根を慎重に下りましたが、やはり最近は下りも辛くなってきたのを感じました。戸隠牧場まで下ると暑くて延々と牧場の外周を歩くのに苦痛を感じました。最近は山に登るたびに体力の衰えを痛感しています。より慎重な登山をこころがけたいと思います。
7月16日 曇、晴 天狗岳 小野田、他3人
■3:40池田==清水==6:30路上駐車—6:40唐沢鉱泉 登山口7:07—8:35尾根分岐—
9:35第一展望台—11:25西天狗岳12:10—12:20駒草群生地12:28—12:40東天狗岳12:45 —13:12分岐—13:47天狗の奥庭上—14:25すり鉢池—14:40黒百合ヒュッテ15:10—16:20分岐南の道へ—17:35唐沢鉱泉—車==温泉==静岡
★天狗岳には過去3回積雪期に登り比較的易しい山と思っていたが、今回は岩や砂利が出ていて歩き難く一番疲れた。初めて唐沢鉱泉から入った。苔むした樹林を抜けて大きな岩の重なる急登があり、慣れていない女性仲間2人はかなり手こずっていた。ずっと曇っていたが西天狗岳に着くとすぐ晴れてきて景色が見えるようになった。多くの登山者がくつろいでいた。西天狗岳から下ったコルの砂礫地にコマクサが群生していた。私達以外誰も気付かず素通りして行った。確かに道の少し下の斜面で花も葉も淡い色のため薄茶色の砂の中で目立たない。東天狗岳にも多くの人が登っていた。下りは分岐から天狗の奥庭を通る道を初めて下ったがここも岩場だった。この道では2人とすれ違っただけだった。振り返ると全体を緑に覆われた天狗岳がとても美しい。雪の時しか見てなかったので新鮮だ。黒百合ヒュッテに着いて一安心と思ったが小屋からの道も沢沿いで濡れ石や木の根が多く歩き難かった。唐沢鉱泉源泉の池は明るい水色で綺麗だった。今回はクリーム色のシャクナゲが満開で多く見られた。他にも何種類もの小さな花が咲いていた。
7月18日 にゅう 堀、他1人
■白駒池駐車場8:50…10:30にゅう…11:55中山展望台…13:30高見石小屋…14:30白駒池駐車場
★以前から苔の綺麗な「にゅう」という山があると赤石さんから伺っており是非行ってみたいと思っていた。駐車場から立派な木道で白駒池まで。原生林と苔の鬱蒼としたトトロが出てきそうな森が素晴らしい。もののけの森から白駒湿原、にゅうの森を通ってにゅう(2351m)山頂。山頂から少し下った所で赤石さんから電話。赤石パーティー4名が同日同ルートを逆回りで回っている。中山展望台で休憩中との事。11時30分頃に稜線上ですれ違う。山の中で仲間と出会うのは嬉しい。中山展望台でのんびりと昼食。高見石小屋までは結構急な下り。北八ヶ岳の稜線近辺は大きな石がゴロゴロしていて歩きにくい事はなはだしい。
若い頃は大きな山、岩、雪ばかりに目がいき、北八ヶ岳の存在すら知らなかった。歳を重ねてくるとようやく解ってくる山の楽しみ方。「山高きが故に貴からず、樹あるを以て貴しと為す」そんな言葉をフト思い起こす山行でした。
7月20日~21日 苗場山 加藤、他5人
■7/20:富士3:00=4:00興津=9:00秋山郷三合目P9:30…10:40五合目…13:20坪場八合目…15:20苗場山山頂ヒュッテ
7/21:苗場山山頂ヒュッテ7:00…7:10苗場山山頂…8:10坪場八合目…10:10五合目…11:35三合目P=20:00興津=20:30富士
★初日、興津を朝4時に出発し、高速道路を利用して秋山郷の小赤沢コース三合目駐車場へ。広葉樹林の中を登ると六合目付近からクサリ場が出てくる。坪場八合目付近から広大な湿原と池塘を見ながら苗場山山頂ヒュッテに到着した。
二日目、日の出を見に4時に起床したが雲にじゃまされ残念。雲海は見えた。小屋に戻って朝食を食べ、往路を下山した。高層湿原にはワタスゲ、コバイケイソウ、ハクサンシャクナゲなどが咲いていました。
7月22日 大日ヶ岳・毘沙門岳 高本
■7月21日:満天の湯 駐車場 前泊
7月22日:満天の湯5:40…7:40鎌ヶ岳…8:20大日ヶ岳9:05…11:00登山口 駐車場11:15…13:03毘沙門岳13:23…5:10 満天の湯
★美濃禅定道は一般には長瀧白山神社を起点として旧桧峠を経由して石徹白に下り、石徹白川沿いに北上する。その一方で行者道という別のルートがあり、白山神社の裏手から谷を登り、そのまま尾根道を行くルートがある。この二つのルートは桧峠で交差した後、神鳩社(現在避難小屋がある)で出会い、白山禅定道として白山に続く。この行者道を今は通しで歩く人はおらず、ルートのほとんどが藪や熊笹に覆われているが、毘沙門岳ー大日ヶ岳の間だけは登山道が整備されている。前回、石徹白から禅定道を歩いて白山まで行ったので、今度はこの行者道を歩こうと思い、大日ヶ岳と毘沙門岳の二山往復を計画した。
ウィングヒルズ白鳥スキー場の駐車場で前泊し、翌朝まずは大日ヶ岳を目指した。最初はスキーコースの脇の山道を登るが、途中からコースに入り、コースの中を登って行った。最上部のゴンドラ駅から本格的な山道に入った。この辺りは冬の豪雪のせいか、森林限界が低く、1600m付近から笹や低木に覆われだす。天候は良かったがガスが多かった。時折ガスが流れ、展望が広がると奥美濃の山々が一望できた。水後山、鎌ヶ岳などいくつかのピークを越えながら、アップダウンのある尾根道を進んだ。登山路は整備されていて歩き易かった。朝早く出たので行き交う人も少なかった。大日ヶ岳は冬に何度か登ったことがあるが、頂上の様子は冬とは全く違っていた。一面、熊笹に覆われ、眺望もそんなには開けていなかった。白山方面への道がないか探したが、やはり背丈以上の熊笹に覆われており、これ以上進むことは出来なかった。しばらく頂上で休んでいると、3-4組の登山客が順次登ってきた。大日ヶ岳に登るには三つのルートがあり、ひるがの高原や高須スキー場からも登ってこられる。登った道を下り始めるとさらに多くの人が登って来た。人気のあるコースのようだった。一度駐車場まで下山し、支度を整え直し、今度は毘沙門岳を目指した。大日ヶ岳の真南に位置しており、こちらの山にはゴルフ場があった。ゴルフ場の脇に登山路があり、実際には笹や木々で自車道やゴルフコースは見えないが、丁度並行しながら進んで行った。路はそれなり整備されていたが、歩く人が少ないせいだろうか登山路というより、山道と言った方が近いと思った。途中沢を渡ったり、小さな支尾根を何度が越えたりとアップダウンのあるコースだった。 あまり眺望はなかったが、本来の行者道の姿を彷彿とさせるような山道だった。下山後、スキー場脇の日帰り温泉で汗を流した。それでもまだ時間があったので帰りに長瀧白山神社に立ち寄った。明治時代に大火でほとんどの建物が焼失し、今ある社はその後再建されたものらしい。それでも厳かな雰囲気のある神社だった。昔この神社から白山を目指した人々のことを思った。
7月23日 奥美濃(板取)明石谷支流ナラ谷 鈴木、他1人
■(5:00)→板取温泉(7:45)→ナラ谷出合(8:10)→大滝分岐(11:10)→大滝(11:00) →ナラ谷出合(12;40)
★岐阜県関市にある板取川キャンプ場付近の沢。支流で水量も多くなく滝もなく気楽で楽しい沢登りでした。この沢はオタマジャクシとカエルが多く。岩に触れた時々カエル。大滝分岐の二股を右に進み15分ぐらいで大滝、早い昼食と休憩をとり沢を下った。約4時間の行程でしたが、久しぶりの沢でした。板取川温泉に寄った。疲れたようで眠くなったので何回か休憩しながら帰った。
7月26日 南駒ケ岳・越百山 苫米地
- 7月25日 静岡発15:30=車=18:00諏訪湖SA(車中泊)
7月26日 諏訪湖SA1:30=3:00伊奈川ダム3:30…4:40福栃橋…5:05南駒ケ岳登山口(四合目)…6:20五合目…7:50北沢尾根三角点…10:05南駒ケ岳…11:20仙涯嶺…12:20越百山…13:05越百小屋…13:55上の水場…14:45上のコル…15:05下のコル…15:35福栃橋…16:00南駒ケ岳登山口(四合目)…16:15福栃橋…16:40伊奈川ダム=19:00諏訪湖SA=21:00静岡
★ 天候:午前中は晴れ基調だったが朝からどんどんガスが湧き、昼前には入道雲がモクモク立ち上がってきた。14時ころから雨がパラつき始め、14時半には主稜線で雷がゴロゴロし始めた。自転車で林道を下るころには土砂降りで雷ドンドンとなり、水流と化した林道を必死で駆け下りた。
アクセス:前夜、諏訪湖SAで仮眠した。伊奈川ダムには駐車場はなく、路肩に駐車させていただく。平日午前3時で先着4台ほど。林道は自転車を利用した。往路は自転車を押してデポ予定地の福栃橋を通り越して南駒ケ岳登山口まで行ってしまい、やむなくそこにデポ。下山時に福栃橋から徒歩で回収するトホホな羽目に。
コース状況:北沢尾根コースは草刈り中で未実施区間があるので、雨具のズボンとスパッツをつけないとビショ濡れになる。上部は巨岩累々で登りにくかった。ハイマツの枝で膝や脛を痛めるので半ズボンはNG。シャツも長袖推奨。南駒ケ岳から越百山までは問題個所なし。越百小屋から展望所までは登山道が抉れて木の根が剥き出しになっている箇所が多く歩きにくいが、それより下はとても歩きやすい。林道はダムから福栃橋間は自転車で無理なく下れるが、それより上部はかなりのダートになる。
感想:東北遠征が延期になり日帰り可能な南駒ケ岳、越百山周回コースへ。最近は下りでスピードを出せないので、下りの道がよく、小屋と水場がある時計回りを選択した。南駒ケ岳直下は巨岩累々で登りにくかったが、巨石を乗り越えたらカモシカがスックと立っていた。熊鈴の音ですぐに消え去ってしまい残念ながら写真は撮り損ねた。平日ではあり5組の登山者にしかすれ違わない静かな山だった。ガスが湧き展望と暑さには無縁だったが、帰りの林道で強烈な夕立に遭い夏風邪をひいてしまった。これも夏山らしいといえばそれまでだが。累積獲得標高は2,401mとかなりのものだったが、昨夏の田子の浦~富士山往復を思えば軽い軽い。
7月26日・27日 富士山 加藤
■水ヶ塚P18:45…6合目(ビバーク)…8:25山頂…11:206合目=バス=水ヶ塚P
★仕事終わりで出かけたので疲れと眠気で6合目小屋付近でビバークしてから登った。雷にはあわなかった。