4月29日 北アルプス:乗鞍岳(山スキー) 田島、苫米地、小野田
■静岡発4:30=8:00三本滝8;45=バス=9:05位ヶ原山荘9;35…12:25蚕玉岳…12:50乗鞍岳山頂…13:20蚕玉岳…14:04ツアーコース終点…14:50かもしかリフト最上部…15:18三本滝バス停=湯けむり館=20:30静岡着
★静岡を4:30に出発。8時前に乗鞍観光センターに着くと車が一杯。多くの山スキーヤーが準備中。三本滝の駐車場が満車でないことを祈る。8:10頃三本滝駐車場に到着。舗装部分は満車だが未舗装部は広く空いていて一安心。8:45のバスに乗り位ヶ原山荘へ(1,550円)。今日はバス5台。位ヶ原山荘からシールにて登高開始。位ヶ原への登りはいつも苦労する所だが今回は団体さんのトレースを頂く。さすがガイドさんのコース取りはバッチリで楽しく位ヶ原へ。曇り空だが剣ヶ峰、摩利支天岳方面が顔を出す。位ヶ原から朝日岳、蚕玉(こだま)岳のコルを目指して登る。ここでも団体さんのトレースを利用させて頂く。スキーアイゼン無しで蚕玉岳へ到着。蚕玉岳と剣ヶ峰のコルにスキーをデポし頂上へ。何度目かの登頂。御嶽も雲が多いが見える。北アルプスは雲の中だ。次々と人が登って来るので写真を撮ってもらう。コルへ戻り強風の中滑走準備。今回は朝日、蚕玉のコルからドロップ。雪はザラメでよく滑るが表面が荒れているので少し引っ掛かる。何とか位ヶ原まで降りて来てツアーコースを目指す。ツアーコースの入口、位ヶ原急斜面から三本滝へ。雪はまだまだたっぷりで順調に滑って行く。下部になるほどブッシュが出て来る。出口の急斜面で板を担いでゲレンデを歩き三本滝へ下山しました。最後は「湯けむり館」で入浴。白濁したいいお湯でした。(田島)
★昨年より早い時期だがアイスバーンは無く雪は柔らかだった。初めから疲れていて足が進まない。2人に遅れをとり1人で登った。昨年登って様子が分かっていたのであまり不安はない。シール登行で朝日岳と蚕玉岳の間のコルに12:35着。今回それ以上登る気力はなかった。権現池はまだドラゴンアイになるには程遠かった。頂上から戻って来た2人と合流し13:25滑り出し。腿がすぐ疲れてしまい非常に短い間隔で休まずにはいられなかった。その為一緒にいて下さる田島さんは自由に滑る事が出来ず申し訳なかった。今回はバスに乗らず三本滝まで下る。私1人では道が分からず下まで辿り着けなかったかもしれないし不安なので本当に有難かった。去年はもっと楽しく滑ったと思うが今年は腿の疲れが一層酷くなり、折角長く面白い下りなのに楽しむどころではなかったのが残念だ。いつも辛抱強くお付き合い下さるお2人に心から感謝です。(小野田)
★五月晴れだった昨年に比べて雲が多く、ドラゴン・アイもまだで撮影的にはイマイチだったが、気温はほどよく雪は重めのザラメで昨年より滑りやすかった。久しぶりにツアーコースを滑って降りた。自分はシール登高やスキー滑走にあまりこだわらない質で、そのほうが早いと判断すれば躊躇なくスキーを背負ってしまう。技術が進歩しない所以である。雪のないゲレンデはリフトの下を下ると比較的歩きやすく最短距離で下れる。先日の東北ツアーでは消化不良だったが、今シーズンの滑り納めを堪能できて大満足!誘ってくれた田島さん、同行してくれた小野田さんに感謝です。(苫米地)
5月2日~3日 北アルプス:唐松岳(雪上訓練) 苫米地、根田、小野田、小田
■第1日目:静岡発6:30=7:00道の駅なんぶ=10:00八方ゴンドラ乗り場11:00++アルペンライン++八方池山荘11:40…12:03石神井ケルン…12:15第2ケルン…12:23八方ケルン…12:34第3ケルン…12:54八方池…13:10下の樺…13:36上の樺 設営、雪上訓練、幕営
・第2日目:4:00起床、5:50出発…6:30丸山…7:50唐松岳頂上山荘…8:30唐松岳山頂8:45…9:05唐松岳頂上山頂…10:05丸山…10:15上の樺(撤収)11:15…11:35下の樺…12:45八方池山荘++アルペンライン++八方ゴンドラ乗り場=八方の湯=道の駅なんぶ=19:30静岡着
★新人の小田さんの雪上訓練をかねて八方尾根から唐松岳を往復しました。通常は日帰りコースですが、雪上での幕営、雪上訓練を行うため、途中で一泊するプランを立てました。小田さんの休暇の都合で連休後半が始まる前日の入山になり、渋滞や混雑を避けることができました。しかも快晴無風の絶好の登山日和に恵まれていい山行になりました。上ノ樺は適当な斜面があり、雪上訓練にも適した地形でした。唐松岳山頂ではつがいのライチョウがお出迎えしてくれて、注文もしないのにあれこれキメポーズをとってくれました。富士山から日本海までほとんどの主要な中部山岳が見渡せました。焼山と志賀高原の山以外の主要山岳は登り尽くしていると思うと自己満足にひたれます。小田さんもこの山岳景色を眺めたら山にハマること間違いないでしょう。シメシメ。(苫米地)
★昨年の十石山以来の雪山登山。自分自身の雪上訓練も兼ねて苫米地さんの計画に便乗。悪天を想定した装備。標記棒、30m補助ロープを持参。結局2日とも天気はピ-カンでこの装備は日の目はみず役立たず。1日目は八方池を過ぎたところでアイゼンをつけての歩行。下ノ樺を過ぎたところでピーク越えた上ノ樺にいる小田さんとトラシバーのテスト実施。通話できず。当方の音量を上げていなかったと思いました。上ノ樺でテント設営後ビーコン、プローブ使い方、上部斜面で歩行(アイゼンの有無)、滑落停止訓練を2時間あまりで実施ちょっと時間がたりなっかたかも。苫米地さんが用意してくれたペミカンによるカレーライスをおいしくいただきました。2日目は予定通りの唐松岳登山。あの山この山状態で満喫して下山。八方山荘の手前で私の登山靴のビムラムが剥がれ今シーズンの雪山は終わり。今回もやさしい山とはいえ反省点が多い山行でした。(根田)
★久しぶりのテント泊で荷物が多いが日帰りコースを2日に分けるので余裕があり私には嬉しい計画。途中から残雪があったがテント場までアイゼン無しで歩けた。テント場は雪に覆われ大小の岳樺が2本立っている広い所で快適だった。苫米地さんのキノコのバター炒めとぺミカンのカレーが絶品で豊かな夕餉となった。夜は満天の星、翌朝はテント場で美しい夜明けを見られた。雪が固くなっているのでアイゼンを着けて出発。唐松山荘上の展望地まで登った。そこから見える唐松岳への稜線の道は一ケ所以外全然雪はなかったのでアイゼンを外して向かった。頂上は快晴無風で暖かく360度の展望。山々がくっきり見え素晴らしい景色を堪能した。雷鳥の番もいて楽しませてくれた。2日共こんなに好条件に恵まれた幸運に感謝感激。小田さんもきっと雪山の虜に。だが一つ落ちが…。長年履きなれた革靴の底が剥がれた。私のは左だけだが根田さんのは終点近くで両方共。テープを巻いて何とか下山。テープは必携だと改めて思った。皆様楽しい山行有り難うございました。(小野田)
★今回は雪上訓練を兼ねた1泊2日のテント泊として、北アルプスの八方尾根を経由し唐松岳山頂を目指した。
静岡を車で6時半に出発し、八方ゴンドラ駅に11時頃到着、1日1000円の駐車場を利用し、ゴンドラとリフト2本を乗り継いで登山開始となる八方池山荘には12時頃到着した。料金は駐車代が2日で2000円、ゴンドラとリフトは往復で3800円(荷物込み:15㎏以上)で、標高は1000m程上がった1840mからのスタートとなった。現地の天気は快晴で風もなく、温かな日差しの中、GW合間の平日であったこともあり駐車場も空いていて登山者もそれほど多くはなく最高の登山日和であった。登山道に入ると、最初は雪もなく木製の階段や岩場が続くが、少し上がるとシャーベット状の雪道となりトレースを辿る形で一列に登って行った。アイゼンは付けずに進み、何箇所ものケルンを経て八方池に到着するも、完全に凍っていて池である事が分からなかった。石をセメントで固めた人造の大型ケルンは遠目で見ても認識できる程の大きさで、視界が悪く目標物がない時には非常に助かる物だと聞き、今日のような快晴とは程遠い厳しい自然を想像した。2時間程でテント泊予定場所の上の樺に到着、傾斜が緩く風の影響を受けなそうな場所を選定し、樺から少し離れた付近に陣幕した。ここからが雪上訓練の開始である。まずはスコップで斜面を平坦に削り、テントの設営に入る。テント入口は靴が履きやすいように更に1段掘り下げるのも新しい発見だった。荷物をテント内に運び込むと、次はビーコン訓練に移る。自分はビーコンを持ってないので山岳会の備品を借用してきたが、なんと持参した物はGPSであり、ビーコンとは全然違うものだった。皆のビーコンで取り扱い研修を受けたが、音響の強弱、性能が良い物は方位や距離まで明示されこんなに精度が高いとは驚きであった。次にゾンデ棒での捜索訓練、4m程の深さまで差し込み、人間に当たると柔らかい感触があるという説明を受けた。検索漏れがないように、検索範囲を決め一列に並び進めていくのが基本という事にも納得だった。想像したくはないが、この作業が如何に大変であるかは言うまでもなく、広大な場所であてもなく探すのは無謀であり、いざというときの為に必ずビーコンの携帯が必要だと痛感した。続いては、アイゼンを使った上下左右の歩行姿勢や方向転換の研修、ピッケルを使用した耐風姿勢と滑落停止の技術訓練であった。本で読んではいたが実際にやるのは初めてで、先輩の所作を真似て何度も繰り返し体験した。訓練時は雪質が固くないので刺さり易かったが、スピードが出るまでに停止しないと止まらないとの事であり、硬い雪で傾斜が強ければかなり厳しいだろうと体験してよく分かった。技術訓練の次は、野営訓練として、綺麗な雪を集め炊事用の水作りを始めた。スコップで綺麗な雪をビニールに集め、コッヘルとバーナーで呼び水を加え雪を溶かすことを繰り返し、ポリタンクへ少しずつ貯蓄していった。食事はカレーで、既に下準備済のぺミカン?のような具材をコッヘルで火に掛け、お米は別のコッヘルで炊いた。まもなく炊き上がると丁度いい硬さの仕上がりで、皆で囲んで食べたカレーは最高に美味しかった。山に登って暖かい食事を自分たちで作った事の感動に浸り、その後も談笑しながら楽しく過ごした。
翌朝の出発に備え9時前には就寝し、朝は4時に起床、4人で身を寄せ合い寝袋で就寝したが、風も無かったせいか寒さはほぼ感じず快適であった。夜明け前の景色を見ようと外に出ると、朝日で地平線が赤く染まる絶景、裾野には見た事もないような雲海が広がっていて、これがモルゲンロートかとカメラ片手に時間を忘れずっと眺めていた。食事を済ませ、アイゼンを装着、最低限の持ち物をアタックザックに詰め替え、6時には山頂を目指し出発、先行している登山者はほとんどおらず、順調に登り進めて8時30分には唐松岳山頂に到着した。山頂は快晴で雲もなく無風、音もない静寂が何とも神秘的だ。奥には雪を纏った劔岳が綺麗に見え、富士山や槍ヶ岳まで一望できる絶景が広がっていた。しばらく休んでいると、ライチョウが数羽現れて、断崖絶壁の岩の先端で休んでいるところを静かに近づき写真に収める事に成功、最高のシチュエーションでポーズまで取っている様な姿勢に、役者なライチョウだなぁと皆で笑った。名残惜しいが絶景も見納めにし下山を開始、途中から今朝リフトで登ってきたであろう大勢の登山者と挨拶を交わしながらすれ違う形で下山した。テン場に到着し、撤収が完了するとすぐに下山を再開し、14時前には駐車場へ到着した。帰りは近くの八方の湯で汗を流し、すっきりした気分で帰路に就いた。
滅多にない天気と絶景にも恵まれ、雪上訓練とはいえ楽しく充実した2日間を過ごすことが出来たのも、準備して頂いた苫米地さんを始め、根田さん、小野田さんのおかげだと心から感謝して一日を終えた。
汗を流し笑顔で笑い合える山好きの仲間に恵まれたのも、日常から離れ大自然に身を置き新しい体験ができるのも、静岡山岳会に入会できたからであり本当に幸せな事だと感じている。(小田)
5月3日 愛鷹連峰:大岳(1,262m) 加藤
■自宅発5:10=5:30大棚ノ滝駐車場5:45…6:15須津山荘…7:05 標高806m…8:30大岳8:40…9:35標高806m…10:10須津山荘…10:35大棚ノ滝駐車場=11:00自宅着
★大棚ノ滝駐車場を5:45に出発し、須津川沿いの林道を歩き愛鷹須津山荘より植林の中を登り標高806ⅿ地点に7:05。ここから自然林にかわって大岳頂上に8:30着。8:40に下山をはじめ大棚ノ滝駐車場に10:35無事下山できました。ミツバツツジがだいぶ上まで咲いてきていたが大岳頂上はまだ咲いていませんでした。連休中だったのでめずらしくバンガロウも開いていましたが静かな山行が楽しめました。