令和7年度 第18回定例会ニュース


12月6日 八ヶ岳連峰:峰の松目・赤岩の頭  苫米地、他1人

■自宅発6:00=8:50桜平(上)P9:20…9:50夏沢鉱泉10:05…11:00オーレン小屋11:15…12:00峰の松目コル…12:25峰の松目12:30…12:50峰の松目コル13:00…13:55赤岩の頭14:05…14:40オーレン小屋14:55…15:25夏沢鉱泉…15:45桜平(上)P16:00=16:30河原の湯=20:00帰宅

★大学1年生の初夏、上槻木から延々と歩いてオーレン小屋で一泊。翌日は硫黄岳、横岳、赤岳を越えて真教寺尾根を清里へ下ったことがありました。これが私の八ヶ岳初登山でした。その後、八ヶ岳には何度も登りましたが、桜平登山口から入山したのは後にも先にもこの一回限りでした。今回は一週間後の冬山月例合宿の下見にやってきました。オーレン小屋が冬季休業中なので、テント場の様子などを確認しておきたかったのです。日帰りなのに自宅を出るのが遅れ、しかもかみさん連れなので、歩いたことのある赤岩の頭~硫黄岳~夏沢峠はショートカットし、峰の松目から赤岩の頭まででオーレン小屋へ戻りました。雲一つない快晴に恵まれ、とても良い下見になりましたが、肝心の冬山合宿予定日の天気予報がとても悪そうなのが残念です。

12月10日 八ヶ岳連峰:裏同心ルンゼ~小同心クラック(アイス・岩)継続登攀  熊谷

■5:15赤岳山荘…(北沢経由)…6:30赤岳鉱泉(準備)7:00…7:15裏同心ルンゼF1…7:45 F2…8:00 F3・F4…8:20 F5…8:40 ルンゼ枯滝…9:20大同心基部…9:40小同心クラック取付…11:00稜線到着…11:10 硫黄岳山荘(小休止) …12:10硫黄岳…(下山)…13:30赤岳鉱泉…(北沢経由)…15:00赤岳山荘

★SNSで「裏同心ルンゼが凍っている」「最高のアイスクライミングでした」という投稿を複数みかけ、便乗してみました。パートナーが見つからず単独となりましたが、最高のクライミングとなりました。

朝5時。赤岳山荘では星空がキレイに見えており非常に寒い。ダウンを着込んで一路鉱泉へ向かう。北沢は雪が少なく、地面が見えていて歩きにくい。トレランシューズでも良かったかもしれない。明るくなった頃に赤岳鉱泉に到着。鉱泉スタッフの方がアイスツリーに水を撒いていた。赤岳鉱泉でクライミング装備を準備し、いよいよ裏同心ルンゼへ。青空と、遠く見える大同心を眺めながら快適なルンゼをどんどん高度を上げていく。かすかな風の音と、氷の裏を流れる水の音、時折聞こえる鳥のさえずり。とても静かな登りである。ルンゼ内は雪が少なく氷瀑がしっかりと楽しめた。週末にたくさんの人がはいっていたので氷の表面はボコボコ。一部階段状になったところもあった。F1~F3までは氷が柔らかい。裏側に水が流れ、表面は滴っている。そのお陰か、氷の状態は比較的良好でした。F4、F5は標高も高く、八ヶ岳らしい硬い氷が楽しめた。裏同心ルンゼは大同心基部までロープ無しで抜ける。F5が最も傾斜があったが、氷もしっかりしており問題なく抜けられた。F1から大同心基部まで正味2時間。

大同心基部をトラバースし小同心クラックへ。岩は陽当たり良く、風もなく、まるで春の様相。雪もまったく付いていないためアイゼンを外し薄手のグローブで登る。チムニー内部も氷は皆無で快適に登れる。快適過ぎて少々物足りないほど。2ピッチで頭に抜けた。

展望の効く小同心の頭から稜線へ。稜線はさすがに風が抜ける。西に諏訪湖、東にシャクナゲの緑を眺めながらそのまま硫黄岳方面へ。途中、硫黄岳山荘で小休止。ジョウゴ沢から幾度も見上げた爆裂火口を上から見下ろす。真横からみた大同心はちゃんとした垂壁だった。硫黄岳に到着し、初めて山頂を踏む。硫黄岳を経由して一般道を赤岳鉱泉へ。下りは展望の望めない樹林帯をひたすらあるく。赤岳鉱泉についても長い林道歩きが待つ。最後はツライが、充実した1日だった。

その他:冬靴を新調し、スポルティバのG-TECHにしました。片足630gと3シーズン靴並の重量です。足首が柔軟に曲がりますが、柔軟すぎて立ち込むのがつらく感じます。どちらかといえば、クライミング向けの製品でした。

12月13日~14日 八ヶ岳連峰:峰の松目(冬山月例) 苫米地、堀部、小野田、安陪、根田、鈴木

■12/13:村の駅なんぶ10:00=12:30桜平(上)P13:15…13:55夏沢鉱泉14:10…15:10オーレン小屋(幕営)

 12/14:オーレン小屋7:10…8:15峰の松目コル…8:50峰の松目8:55…9:20峰の松目コル…10:05オーレン小屋(撤収)11:00…11:45夏沢鉱泉…12:10桜平(上)P=12:30もみの湯14:30=16:00村の駅なんぶ

天候:初日は快晴。二日目は二つ玉低気圧の通過で、朝4時過ぎから降雪。8時ころから小雨混じりになる。以後、昼過ぎまでパラパラ降ったり止んだりが続いた。気温は高く、テント内に霜が降りない程度。

 アクセス:桜平(下)Pの先から雪道になるので、ノーマルタイヤの鈴木車はここでタイヤチェーンを装着。広い駐車場だが駐車車両はゼロ。桜平(中)駐車場には1台駐車。桜平(上)駐車場は登山口から距離300mほど登り返すので、なるべく登山口に近い駐車スペースに駐車する車両が多く、駐車場自体には1台しか先行車両なし。

 コース状況:積雪は夏沢鉱泉までは3~10cmほど。オーレン小屋までは20~30cmほど。初日は快晴の土曜日だったので日帰りもしくは、夏沢鉱泉泊の登山者が多く入山していた。二日目は悪天なので、夏沢鉱泉でアイスクライマーを見かけた程度で、一般登山者は皆無だった。オーレン小屋から峰の松目山頂までは積雪30~40cmほど。ラッセルになるほどの積雪量ではなかった。雨混じりの雪になってからはアイゼンやチェーンスパイクに雪ダンゴの付着がひどかった。倒木は峰の松目コルから山頂間に一ヵ所のみで、歩きやすい道だった。

 オーレン小屋の状況:冬季休業中だが、避難小屋は開放されている。水場は小屋の前の沢水が流れている。仮設トイレが2基あり、洋式でトイレットペーパー付だった。テント場は広いのだけど小型テント用のテント台が多く、我々の7人用大型テントを張れる場所は意外に少なかった。

 感想:冬山合宿定番の八ヶ岳ですが、参加メンバーのだれも登ったことのない峰の松目を目標に計画を立てました。できれば赤岩の頭から硫黄岳を越えて夏沢峠から周回してきたかったのですが、あいにく二つ玉低気圧の通過と重なり、樹林帯の峰の松目ピストンのみになりました。下見のときのような八ヶ岳ブルーの雄大な景色は見られませんでしたが、平均年齢69歳のロートルパーティで、雪山シーズンの開幕を楽しみました。久しぶりの重荷に耐え、みんなで雪をならしてテント張り、大型テントで宴会、新雪を踏んでの登下降。一人ではつまらないことでも仲間でやれば面白い。おかげさまで悪天候の山でもたっぷり楽しむことができました。ありがとうございました。(苫米地)

★鈴木君の車に多米峠でピックアップしてもらい、途中道の駅なんぶで静岡組と合流、白根の稜線は白くなっているのに八ヶ岳連峰はまったく雪がない。桜平(下)でチェーンをつけ桜平(上)に駐車。上にも駐車場があるとはきづきませんでした。ここから共同装備を分担し、久しぶりに歩く雪道。夏沢鉱泉でアイスクライマーと会い、G4(キャラリー)は大変込み合っているとのこと。昔のことを思い出しました。はじめてのオーレン小屋横に幕を張り、今回も苫米地さんが用意してもらったとり鍋を食べながら、みなさんとの山談議、楽しかったです。気になる明日の天候。予想どおり昼までよくない。峰の松目に着いたころは雨混じりの雪でした。テント撤収後、私はヨレヨレになりながら駐車場につきました。今シーズン初めてとは言え雪中生活、雪歩き等、いい経験となりました。(根田)

★初日:~オーレン小屋

桜平下(P)でチェーン装着、桜平上(P)に駐車して登山開始。夏沢鉱泉でチェーンスパイクを装着してオーレン小屋のテント場に到着。久しぶりの雪の中でのテントと鶏肉の鍋料理を美味しく頂きました。

二日目:峰の松目

天候が悪いため峰の松目往復となった。朝7時アイゼンを装着して出発、樹林帯の中なので悪天候の影響を受けなかったが、途中で下から吹き上げてくる強風と雪をみた時に硫黄岳は無理だと思った。帰りには雪が雨に変わった。 

感想:14日は天候が悪く周回は諦めとなり素晴らしい景気は見られませんでしたが、テントの中でみんなで食事をしたりアイゼン、ピッケルを使用して雪中歩行ができ楽しい山行となりました。苫米地さん、みなさん、ありがとうございました。(鈴木)

★久しぶりの冬山テント泊、参加者6人でいかにも山岳会。チェーンスパイクを着けオーレン小屋までは重荷を背負い皆の後ろ50m位の距離を縮められないまま着いて行った。快晴でそれ程寒くはなく気持ち良い。テント内は多分いつもの有る有るで口に出す人も出さない人も色々物探しが朝まで続いた。全て苫米地さんが用意して下さった美味しい水炊きときのこ炒めの夕食後20時前に就寝。暖かく眠れ1時には目覚めてしまった。2日目の空は完全に曇り一時的に小雨。アイゼン装着し峰の松目までずっと樹林の中をゆっくり登った。頂上も展望無し。悪天の為ここで終了下山した。今シーズンの雪山初めで厳しくない寒さの中で装備、服装など改めて見直せて良かった。(小野田)

★八ヶ岳の主脈から外れている「峰の松目」という奇妙な山名に魅かれて参加した。久しぶりの冬山、テント泊、55Lザック等、多くの久しぶりがあった。私はワンタッチアイゼン、チェーンスパイク装着に時間がかかる可能性があったので、ラチェット式の6本爪アイゼンを購入した。体をひねらず、かがむだけで装着できるので、楽であったが、湿雪でダンゴが出来やすい易い様であった。今、下山して思うのは、登山の原点、素晴らしさを再確認させてもらったこととみなさんのサポートへの感謝です。(安陪)

★12月13日14日に冬山月例山行に参加した。事前に足を痛め参加を躊躇したが、直前に回復して参加した。天気が心配されたが13日は好天に恵まれたが14日朝方に雪、途中から雨となった。八ヶ岳で雨にはとても驚いた。苫米地さんに考えていただいたABCコースのCコース「峰の松目」往復という1番短いコースを行った。たぶん硫黄岳は風が強く無理だったと思う。正しい判断に感謝。今回1年振りの重たい荷物とテント泊のトイレと睡眠に不安だったが、荷物を持って歩く距離も適度で、洋式仮設トイレをオーレン小屋が2個も用意してくれてあり睡眠も十分に取れとても快適だった。苫米地さんが用意した鍋の夕食も朝食のうどんも美味しかった。テントの中での会話も楽しかった。苫米地さんと参加したみなさんに心より感謝。(堀部)